「あの時は地獄だった」バスケ代表座談会
今だから言えるW杯予選秘話

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 8月31日の開幕を目前に控えたFIBAワールドカップ(W杯)。日本の顔ともいえる4選手に、お互いの印象や今だから言える予選秘話、そしてアメリカをはじめとする対戦相手や大会の抱負を語ってもらった。

代表でのプレーを「楽しみにしていたけど、入りにくかった…(笑)」と語る渡邊(右)。その理由とは?
代表でのプレーを「楽しみにしていたけど、入りにくかった…(笑)」と語る渡邊(右)。その理由とは?【写真:築田純】

 座談会は日本代表の戦い方の話へと突入する。接戦を落として4連敗に陥ったアジア一次ラウンド。Window3でライバルとなるチャイニーズ・タイペイとの直接対決を制さなければ1次ラウンドで脱落になるところを、その直前にホームで開催したオーストラリアとの激闘で金星をあげ、さらにはアウェーでチャイニーズ・タイペイを一蹴したことで2次ラウンドに進出。ここからチームは一気に上昇していったのだ。


 地獄の4連敗をどのように脱出し、8連勝へとつなげていったのか。渡邊、八村はその状態をどう打開しようとしたのか。また予選を通して日本が成長したところは何か。座談会は核心に迫っていく。

アジア予選4連敗を振り返り…

予選4連敗を振り返り「エースとして背負い込んでしまった」と比江島
予選4連敗を振り返り「エースとして背負い込んでしまった」と比江島【写真:築田純】

――W杯アジア予選についてお聞きします。比江島選手と馬場選手は4連敗していたときは、どのような心境で戦っていたのでしょうか。


比江島慎(以下、比江島) あの時は地獄でしたね……。僕はエースという立場でやっていたので、何とかしなきゃと自分で背負い込んでしまい、気持ちが落ちていました。チームの雰囲気は悪くはなかったんです。でも接戦を落としていました。


 あの頃はチームとして自信を失っていたんですけど、それを塁とニック(・ファジーカス)が加わって自信を与えてくれたというか、崖っぷちの状態から自信を取り戻すきっかけをくれました。そこでさらに9月には雄太も加わり、一気に上がっていけたと思います。負けたら終わりだったWindow3でオーストラリアとチャイニーズ・タイペイに勝てたことがターニングポイントでしたね。


馬場雄大(以下、馬場) 4連敗していた頃は誰しも諦めてはいなかったですけど、どうしても考え込んでしまうことがありました。ニックと塁と(渡邊)雄太が入ってきてからは、彼らが与えてくれた自信というのが練習から伝わるようになったんです。そこが変わったところで、練習中の雰囲気が良くなったんですよ。そのムードが連勝につながりました。

八村、渡邊は連敗中の代表チームをどう見ていた?

2人の加入で日本代表チームの雰囲気も一気に上向いた
2人の加入で日本代表チームの雰囲気も一気に上向いた【写真:築田純】

――渡邊選手と八村選手は4連敗を外から見ていてどのように感じ、自分たちが日本代表に合流したらどう戦おうと臨みましたか?

小永吉陽子

スポーツライター。『月刊バスケットボール』『HOOP』編集部を経て、2002年よりフリーランスの記者となる。日本代表・トップリーグ・高校生・中学生などオールジャンルにわたってバスケットボールの現場を駆け回り、取材、執筆、本作りまでを手掛ける。

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