二軍監督として半年、松井稼頭央のいま 「若い選手と一緒に学んでいきたい」
「一度は二軍の監督をやってみたいと思っていた」
指導者となってシーズン半ばとなったいま、松井稼頭央は何を思うのか 【花田裕次郎/ベースボール・タイムズ】
そうですね。まるっきり違いますね。身体的な疲れはそれほどないですけど、とにかく脳が疲れます(苦笑)。
――脳が疲れるというのは、やはりいろいろと考えないといけないことが増えた?
はい。現役の時と違って、ピッチャーも見ないといけないですし、もちろん野手も見ないといけない。チーム全体を見ないといけない中で、自分自身の視野の狭さを感じますし、まだまだ足りないものがあると感じる毎日ですね。他のコーチ陣がいろいろと助けてくれるので助かっています。
――あらためて昨年、二軍監督のオファーがあった時の気持ちは?
まさか、いきなりこのようなオファーをもらえるとは思っていなかったですね。自分の中ではもっと先のことかなと思っていました。一度は二軍の監督をやってみたいと思ってはいましたけど、急すぎたんで……(苦笑)。でも、声をかけてもらえたということに本当に感謝していますし、頑張らないといけないと、身の引き締まる思いでした。そこからは本当、日々勉強することばっかりです。
――二軍の監督を一度はやってみたかったということですが?
若い選手たちが成長していく姿を見るというのはやっぱり楽しい。二軍には若い選手が多いですし、その過程で自分も一緒に汗をかいて、一緒になって成長していきたいという思いを持っていましたから。
今も続けるトレーニング「(体は)少し大きくなりました」
「体は動くようにしないといけない」とトレーニングを続けている 【花田裕次郎/ベースボール・タイムズ】
はい。その部分はだいぶ慣れましたね。
――毎日どのようなスケジュールで動くことが多いのでしょうか?
まずは朝、球場に来てからトレーニングをしています。ビジターの時も早めに行って汗を流していますね。身体を動かすとスッとする。部屋にこもっていると、ずっと考え込んでしまうので……。監督としては考え込まなきゃいけないんですけど、メリハリとして、チームの練習が始まる前に少し自分の時間を作って、30分か40分、ウエートトレーニングをして汗を流してます。練習ではバッティングピッチャーもしますし、野手の送球を受けたりもするので、体は動くようにしないといけないですしね。
――体重も現役時代と変わらないでしょうか?
はい、ぜんぜん。逆にウエートをしてるから、鍛えられて、少し大きくなりましたね。どこを目指してるのかって思いますけど……(笑)。でもまぁ、トレーニングすることがいい気分転換になってますね。
――家族と一緒に過ごす時間も気分転換になるかと思いますが、その家族との過ごし方も現役時代からは変化したのでは?
そうですね。でも今、家に帰ったら僕、すぐに寝ちゃうんで……(笑)。ホームでの試合だったら、だいたい家に帰るのが7時半か8時。そこからご飯を食べて、一軍の試合を見て、終わったらすぐ寝てます。