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過去の名王者の拳歴から読み解く
村田諒太、キャリア分け目の一戦の行方

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3度目の世界挑戦は“ターニングポイント”

2017年10月、エンダムとの再戦を制して王座を獲得した村田諒太。ブラントとの再戦も勝利で飾り、王座奪取となるか
2017年10月、エンダムとの再戦を制して王座を獲得した村田諒太。ブラントとの再戦も勝利で飾り、王座奪取となるか【Getty Images】

 村田諒太にとって、再起戦にして3度目の世界挑戦が近づいている――。日本ボクシング界きってのスターのリング復帰は喜ばしいことだが、ファンも関係者も決してこの一戦を楽観視してはいないはずだ。

 対戦相手は昨秋アメリカで王座を明け渡したロブ・ブラント(アメリカ)。初戦で相性の悪さを露呈したブラントとのリマッチには、どうしても不利予想が付きまとう。村田がベストコンディションになかったことは誰の目にも明らかとはいえ、機動力豊かなブラントにいいように打ちまくられた前回の試合内容からすれば、「今度は勝てる」などという予想は安易には立てにくい。


 33歳という年齢を踏まえても、これがラストチャンスとなることはまず間違いないところ。再びブラントに敗れることがあれば、今度こそ村田はグローブを吊るさざるを得ないだだろう。まさしく背水の陣というわけだ。

度重なる蛮行で狂わされた山中慎介のキャリア

リマッチがキャリアのターニングポイントになった名選手は多くいる。山中慎介もその一人だ
リマッチがキャリアのターニングポイントになった名選手は多くいる。山中慎介もその一人だ【Getty Images】

 日本のボクシング史を振り返ると、こうしたキャリアを左右する重要なリマッチというのが散見される。最近で言えば、なんといっても昨年の山中慎介(帝拳)vs.ルイス・ネリ(メキシコ)第2戦が記憶に新しい。


 2017年8月、勝てば日本タイ記録となる13度目の防衛戦でネリを迎えた山中だったが、4ラウンドTKO負けで王座陥落。しかし、直後にネリのドーピング違反が発覚したことや、タオル投入のタイミングについて陣営内で疑義の声が挙がったことなどから、後味の悪さばかりが残る一戦となってしまった。

友清哲

1974年、神奈川県生まれ。大学在学中にボクシングのプロライセンスを取得し、編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。主な著書に『この場所だけが知っている 消えた日本史の謎』(光文社知恵の杜文庫)、『一度は行きたい「戦争遺跡」』(PHP文庫)、『物語で知る日本酒と酒蔵』『日本クラフトビール紀行』(ともにイースト新書Q)、『怪しい噂 体験ルポ』『R25 カラダの都市伝説』(ともに宝島SUGOI文庫)ほか。

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