群雄割拠の世界ミドル級戦線
村田諒太はメインキャストになれるか

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ブラントとの再戦はキャリアの分かれ道

ブラントとの初戦では、果敢に攻め込むも苦しい試合展開が続いた
ブラントとの初戦では、果敢に攻め込むも苦しい試合展開が続いた【Getty Images】

 7月12日、大阪で行われるWBA世界ミドル級正規王者ロブ・ブラント(アメリカ)との再戦は、前王者・村田諒太にとって極めて重要な意味を持つファイトであることは間違いない。

 昨年10月に完敗した相手にリベンジを果たせば、再びメインストリームに浮上できる。一方、負ければ「限界」「引退」といった言葉がささやかれることは必至。まさにキャリアの分かれ道であり、同時にこのリマッチは世界ミドル級戦線の中でも少なからず意味のある一戦と言える。今戦の勝者は、依然として群雄割拠の“ミドル級スターウォーズ”の中でメインキャストの一人に浮上する可能性が高いからだ。


 ここで昨今のミドル級戦況を見渡しておくと、中心にいるのがWBA、IBF王者、WBCフランチャイズ王者のサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)、元王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)であることは言うまでもない。端的に、この2人の完全決着戦が実現するかどうかが、現在の最大の焦点となっている。


 両雄は過去2年に2度対戦し、カネロの1勝1分け。しかし、両戦ともゴロフキンが勝っていたと見たファン、関係者も少なくないほどの接戦だった。初戦後にはカネロが禁止薬物陽性反応で出場停止を命じられるというリング外の混乱もあり、陣営まで巻き込んでのトラッシュトークを継続している。どちらもアメリカ出身ではないにもかかわらず、現在の米リングで最大のライバル関係を築いてきたと言っていい。

杉浦大介
杉浦大介

東京都生まれ。日本で大学卒業と同時に渡米し、ニューヨークでフリーライターに。現在はボクシング、MLB、NBA、NFLなどを題材に執筆活動中。『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボール・マガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞・電子版』など、雑誌やホームページに寄稿している。2014年10月20日に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)を上梓。Twitterは(http://twitter.com/daisukesugiura)

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