WBA世界ミドル級タイトルマッチ ブラントvs.村田
7/12 21:00 エディオンアリーナ大阪
村田、2RTKOで勝利 ミドル級王座奪還!
総括
村田(写真左)がブラントとの再戦を制し、ミドル級王座返り咲きを果たした【写真は共同】
ボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチが12日、エディオンアリーナ大阪で開催。昨年10月、ロブ・ブラントに敗れ王座を失った村田諒太はホーム・日本にブラントを迎え、リベンジとベルトを懸けたリマッチに臨んだ。
スピードあるブラントに先攻された村田だが、前に出てプレッシャーをかけ、右ストレートやボディストレートを強打し乱戦に持ち込む。ブラントも村田に巻き込まれた形で打ち合いを余儀なくされ、両者打ちつ打たれつで試合は2Rへ。
村田は2Rもプレッシャーをかけ強打を浴びせ、右ストレートからの左フックでブラントをダウンさせる。その後も連打をまとめてブラントを打ち据えると、ついにレフェリーが試合をストップ。不利の予想を跳ねのけ、2回TKOでの王座返り咲きを果たした。
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(写真:Getty Images)
ラウンド詳細
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試合前
村田は集中した表情でリングインを待つ。ブラントとの再戦に向けて、準備が整った様子。
まず先に入場は王者・ブラント。余裕の現れか、リラックスした様子と表情で観客のタッチに応じ、笑顔を見せながらリングへ向かう。
続いて村田が入場。バックステージでは小さく笑顔を浮かべたが、花道では引き締まった表情でリングへ歩を進める。 -
1R
ブラントはジャブ、ストレート、ボディストレートと先行。村田はこれをブロックし、その後で打ち返していく。
ジャブを手数多く突くブラント。村田は右ストレートを上下打ちし、さらに右クロス。村田はのっしのっしと歩を進め、ブラントのパンチをブロックで弾きボディストレート、ジャブ・右ストレートと打ち合いを展開していく。
村田は右ストレートから左フック、ボディストレート。両者初回から打ち合いとなる。ブラントは正面に立たず、ジャブ、左フック、ワンツーをまとめると左右に動き、村田に的を絞らせない。村田はボディストレート、左ボディフック。さらに右ストレートを2連打。ブラントも左フックをヒットする。 -
2R
場内は初回から仕掛けた村田をコールで後押し。ジャブとステップで間合いを保持しようとするブラントだが、村田はそれを許さずプレッシャーを掛けていき、左フックの上下打ち、右ストレートでヨロめかせると、右ストレートと右フックで軌道を変えて打ち据え、ついに右ストレートからの左フックでダウンを奪う。
ブラントが立ち上がっても、さらに村田は左フックと右ストレートで猛追。村田は右ストレートを上下打ち。ブラントのガードを破って右ストレート、左フック、右フックとガードの合間からさらにブラントを打ち据える。動きが緩慢になるブラント。村田はストレート、右アッパー、左ボディとパンチを打ち分ける。右ストレート、右フックと被弾しフラフラで反応の鈍いブラントを見てレフェリーが試合をストップした。 -
村田の試合後コメント
「ありがとうございます! 最高です。まずは本田(明彦)会長、もう使い物にならないボクサーなのに使ってくれてありがとうございます。練習した通りのことができたので良かったです。チーム帝拳は最高です。チーム帝拳のみんなありがとう。
ほんとは2R目でバテて、3R目からグズるところ見たかったでしょ(笑)。そうならなくて良かったです。前回と違う出方で面食らったところもあったんですけど、新しくトレーナーについてくれたカルロス、チームみんなのおかげです。
(愛息の)晴道、明日からいくらでもパパと野球でも水泳でも行けるからな。記事を見たら僕の方がオッズが低かったので、結構損をさせたかと思うので申し訳なかったです。
チーム帝拳が僕に居場所をくれました。帝拳ジムには世界チャンピオンがいないといけないし、そのバトンを渡せる選手が出るまで頑張ります。もう33歳でボチボチ辞めたいから、(若い選手たち)早く出てきてくれ(笑)」