マスターフェンサー5着善戦の功績 日本馬が米国三冠レースを勝つためには
現地では8番人気のマスターフェンサー
米国クラシックレース最後の一冠ベルモントSは、伏兵サーウィンストンが勝利 【Photo by Getty Images】
G1ケンタッキーダービー3着から二冠目のG1プリークネスステークスをスキップしてここに臨んだタシトゥスが、1番人気に推され、以下、プリークネスS優勝馬のウォーオブウィルが2番人気、このレースの前哨戦となるG3ピーターパンステークスで3着だったイントレピッドハートが3番人気、4番人気は現地ではM.スミス騎手の乗るバーボンウォー(JRAは6番人気)、マスターフェンサーは現地で8番人気(JRAは3番人気)となった。
ばらけたスタートながら出遅れた馬はなく10頭は最初のコーナーを通過してそれぞれが、理想に近いポジションに収まった。1番枠を引いた逃げ馬ジョービアを先頭にしてゆったりとしたペースで流れた馬群は最初の800mを48秒79で通過。人気のタシトゥスは先頭から7番手、ウォーオブウィルは好位の4番手、ルパルー騎手が意識的にポジションを下げたマスターフェンサーはしんがりを追走した。
勝負の明暗は仕掛けどころ
ここが10戦目となったサーウィンストンは4走前のG3ウィザーズステークスがタックスの4着、3走前のG2タンパベイダービーがタシトゥスの5着、前々走のG2ブルーグラスステークスはケンタッキーダービーで12着だったヴェコマから約20馬身遅れの7着、そして、前走のG3ピーターパンステークスも勝ったグローバルキャンペーンの2着と後方に置かれて届かずという競馬を続けていたが、追込み馬には不利なはずのスローペースが逆に追走を楽にして好結果を呼び込んだ。