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マスターフェンサー5着善戦の功績
日本馬が米国三冠レースを勝つためには
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現地では8番人気のマスターフェンサー

米国クラシックレース最後の一冠ベルモントSは、伏兵サーウィンストンが勝利
米国クラシックレース最後の一冠ベルモントSは、伏兵サーウィンストンが勝利【Photo by Getty Images】

 米国三冠を締めくくるG1ベルモントステークスはニューヨーク郊外のベルモントパーク競馬場、ダート2400mを舞台に10頭によって争われた。


 G1ケンタッキーダービー3着から二冠目のG1プリークネスステークスをスキップしてここに臨んだタシトゥスが、1番人気に推され、以下、プリークネスS優勝馬のウォーオブウィルが2番人気、このレースの前哨戦となるG3ピーターパンステークスで3着だったイントレピッドハートが3番人気、4番人気は現地ではM.スミス騎手の乗るバーボンウォー(JRAは6番人気)、マスターフェンサーは現地で8番人気(JRAは3番人気)となった。


 ばらけたスタートながら出遅れた馬はなく10頭は最初のコーナーを通過してそれぞれが、理想に近いポジションに収まった。1番枠を引いた逃げ馬ジョービアを先頭にしてゆったりとしたペースで流れた馬群は最初の800mを48秒79で通過。人気のタシトゥスは先頭から7番手、ウォーオブウィルは好位の4番手、ルパルー騎手が意識的にポジションを下げたマスターフェンサーはしんがりを追走した。

勝負の明暗は仕掛けどころ

 勝負の明暗は3コーナーにかかり、スパートしたタイミングによって分かれた。タシトゥスのすぐ前に位置したJ.ロザリオ騎手のサーウィンストンが、ひと足早く内ラチ沿いにスルスルと先頭に近づき、距離を意識した有力馬の機先を制した。勢いがついたサーウィンストンは最終コーナーで逃げるジョービアと2番手を追走したタックスの外に出て並びかけると直線で脚が鈍った2頭を一気に交わして先頭。残り200mで、最内に切れ込むようにもうひと伸びして優勝した。勝負どころで遅れたタシトゥスは必死に追い上げたが、1馬身及ばずの2着。逃げたジョービアが3着に粘り、大外に回して猛追したマスターフェンサーはタックス(4着)にアタマ差まで迫る5着で入線。ファンが期待した日本調教馬による米国クラシック制覇は来年以降に持ち越されることになった。


 ここが10戦目となったサーウィンストンは4走前のG3ウィザーズステークスがタックスの4着、3走前のG2タンパベイダービーがタシトゥスの5着、前々走のG2ブルーグラスステークスはケンタッキーダービーで12着だったヴェコマから約20馬身遅れの7着、そして、前走のG3ピーターパンステークスも勝ったグローバルキャンペーンの2着と後方に置かれて届かずという競馬を続けていたが、追込み馬には不利なはずのスローペースが逆に追走を楽にして好結果を呼び込んだ。

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