マスターフェンサー5着善戦の功績 日本馬が米国三冠レースを勝つためには
日本陣営がまず考えるべきは2400mのG1ベルモントSの攻略法
日本調教馬初の快挙こそならなかったものの、マスターフェンサーの功績は大きい 【Photo by Getty Images】
フルゲートになるG1ケンタッキーダービーは外国調教馬にはまだまだ敷居が高い。日本調教馬にとって、まず考えるべきは2400mのG1ベルモントSの攻略法ではないか。マスターフェンサーは出走資格を獲得した5月のG1ケンタッキーダービーから挑戦を開始して間隔を開けてG1ベルモントSに直行したが、(強行スケジュールにはなるが)前哨戦のG3ピーターパンSを挟んで経験を積んで本番に臨むパターンや、カジノドライヴの時のようにG1ベルモントS(カジノドライヴは挫石によって出走取り消し)だけに照準を定めてG3ピーターパンSから米国競馬に参戦する戦略も有効だろう。いずれにせよ今回のチャレンジが、遥か遠くにあった米国の三冠競走を手の届くところにまで引き寄せた功績は少なくなく、後に続くものに勇気を与えたことも確かであろう。
米国内で注目集める3歳馬3頭の次走
(サラブレッドインフォメーションシステム 奥野 庸介)