広島の主砲が守備・走塁でも高い貢献度
アナリストが選ぶ月間MVP<2019年5月>

 新連載「アナリストが選ぶ月間MVP」がスタート。データスタジアム社の野球アナリストが、さまざまな数値を基に各月のプロ野球月間MVPを選出していく。


 今回は5月分を紹介。セ・パ両リーグでナンバーワンに輝いた選手は誰か!?

セ・リーグ野手部門で選ばれた広島・鈴木誠也。走攻守全てで高い水準を示した
セ・リーグ野手部門で選ばれた広島・鈴木誠也。走攻守全てで高い水準を示した【写真は共同】

 打撃、守備、走塁、そして投球。さまざまな角度から選手を評価する指標がWAR(Wins Above Replacement)だ。WARの示す数字は、控えクラスの選手を起用した場合と比較して何勝分チームに貢献できたかを表す。本企画は、この総合指標WARを用いて両リーグの「月間MVP」、そして新人王の資格を持つ選手による「新人月間MVP」を選出する試みである。


※選出部門:野手部門、投手部門、新人部門(セ・パ両リーグで各1人ずつ選出)

※データは2019年5月終了時点のもの、注釈がなければ5月の月間成績

※新人王の有資格者:海外のプロリーグ経験なし、初めて支配下登録されてから5年以内。投手は前年までの1軍の登板イニング数が合計で30回以内、打者は前年までの1軍の打席数が60打席以内。

セ・リーグ野手部門:鈴木誠也(広島)

【データ提供:データスタジアム株式会社】

 セ・リーグの野手で最も高いWARを記録したのは鈴木誠也(広島)。月間打率.383、8本塁打とバットが好調で、打撃面だけで平均的な打者と比較して15得点以上の貢献を果たした。鈴木は守備による貢献も目立ち、広い守備範囲で失点阻止に貢献。7盗塁(1盗塁死)と走塁面でも積極性を発揮し、走攻守の全てで首位を走るカープのメインエンジンとなった。


 2位の高橋周平(中日)はプロ野球タイ記録となる月間8度の猛打賞を記録するなど、月間打率.417は鈴木を上回った。長打力や走塁、守備面における貢献度は鈴木にはやや及ばなかったが、連敗の続いた苦しいチーム状況下で、中心選手としてふさわしい活躍を見せた。

パ・リーグ野手部門:秋山翔吾(埼玉西武)

【データ提供:データスタジアム株式会社】

 パ・リーグの野手では秋山翔吾(埼玉西武)がWAR2.2でトップ。月間打率.402と安打を量産し、本塁打も9本と確実性と長打力を兼ねたバッティングで打線をけん引した。4月終了時点で打率.232、1本塁打と低調なスタートだっただけに、5月で一気に盛り返した格好となる。4盗塁(1盗塁死)と盗塁の数はそれほど伸びなかったものの、ひとつでも先の塁に到達する積極的な走塁での得点貢献も光った。

パ・リーグ野手部門で選出の西武・秋山翔吾。月間打率4割超えとヒットメーカーが本領を発揮
パ・リーグ野手部門で選出の西武・秋山翔吾。月間打率4割超えとヒットメーカーが本領を発揮【写真は共同】

 3位のブラッシュ(東北楽天)は月間10本塁打と持ち味のパワーを存分に発揮。6死球とバッテリーに厳しいマークを受けたものの、甘く入ったボールを逃さずスタンドまで放り込んだ。ここまで指名打者と右翼手で交互に先発する起用となっているが、守備指標の上で目立ったマイナスはなく、指名打者制のないセ・リーグ本拠地の交流戦でも活躍が見込まれる。


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