広島の主砲が守備・走塁でも高い貢献度 アナリストが選ぶ月間MVP<2019年5月>

データスタジアム株式会社

セ・リーグ投手部門:今永昇太(横浜DeNA)

【データ提供:データスタジアム株式会社】

 セ・リーグの投手部門は5試合に先発して4勝1敗、防御率1.78の好成績を挙げた今永昇太(横浜DeNA)がトップ。コンスタントに140キロ台後半をマークするストレートが走り、決め球のスライダー、チェンジアップも威力を発揮してイニングを超える奪三振(35回1/3、36奪三振)を記録した。リーグ最多の17四球と制球面に関しては不安ものぞかせたが、狙って三振を取れるピッチングで窮地を脱することができている。

セ・リーグ投手部門で選出のDeNA・今永昇太。高い三振奪取能力が決め手となった 【写真は共同】

 2位の大瀬良大地(広島)はリーグ最多の2完投を記録。与四球率0.24と特筆すべき制球力を発揮し、無駄な走者を出さない省エネピッチングで長いイニングを全うした。143人の打者に対峙(たいじ)して被本塁打を1本に抑えており、四球も被弾もない理想的な投球で先発陣を引っ張っている。

パ・リーグ投手部門:千賀滉大(福岡ソフトバンク)

【データ提供:データスタジアム株式会社】

 パ・リーグ投手のトップは千賀滉大(福岡ソフトバンク)。セ・リーグの今永と同様に四球を出しながらも圧倒的な奪三振能力で打者をねじ伏せ、5月の43奪三振は両リーグトップ(2位は今永の36)を記録した。平均153キロとずば抜けたスピードを誇るストレートに、そのストレートでさえ見せ球に変えてしまう「お化けフォーク」も健在。三振と四球が多いために球数はかさんでしまうが、それでもリーグトップの36イニングを投げ抜くスタミナを見せている。

パ・リーグ投手部門で選出のソフトバンク・千賀滉大。両リーグトップの月間43奪三振をマーク 【写真は共同】

 千賀が力の投球を見せた一方、2位の涌井秀章(千葉ロッテ)は技の投球を見せた。奪三振率7.59は平凡ながら、多彩な変化球を駆使してゴロを打たせ、打者を封じた。与四球率1.97と制球力も安定し、ベテランらしい落ち着いた内容でゲームメークすることに成功している。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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