連載:井上尚弥、さらなる高みへ

井上尚弥と対した者だけが知る強さの秘密 3階級上の選手も脱帽「全てがヤバい」

船橋真二郎
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ロドリゲス(写真右)とにらみ合う井上 【写真:ロイター/アフロ】

 昨年5月、「モンスター」井上尚弥(大橋)は初回TKO勝ちでWBA王者ジェイミー・マクドネル(イギリス)を下し、3階級制覇を果たすと、次のWBSS初戦も初回KOで元WBA王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を一蹴した。

 圧倒的な力を見せ続ける井上の強さとは――。引き続き、スパーリング経験者に聞く。

3階級上の選手が語る井上の「ヤバさ」

「向かい合った感じで大体、強さって分かるんですよ。あ、これは過去最高にヤバい人だなって感じました。本能的に怖いなって」

 そう話すのは、井上の3階級上の東洋太平洋スーパーフェザー級王者・三代大訓(ひろのり・ワタナベ)である。

 中央大では主将を務めたが、アマチュアでは高校、大学と個人タイトルとは無縁。潜在能力を見出されてプロに転向し、めきめきと頭角を現した。6戦目で東洋太平洋王座を獲得すると、7戦目で日本王者・末吉大(帝拳)との王座統一戦へ。これは技術戦の末、引き分けに終わったものの、今年3月には2度目の防衛を果たしている無敗の24歳だ。

 スパーリングは昨春。井上がマクドネル戦に向かう前だった。

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著者プロフィール

1973年生まれ。東京都出身。『ボクシング・ビート』(フィットネススポーツ)、『ボクシング・マガジン』(ベースボールマガジン社=2022年7月休刊)など、ボクシングを取材し、執筆。文藝春秋Number第13回スポーツノンフィクション新人賞最終候補(2005年)。東日本ボクシング協会が選出する月間賞の選考委員も務める。

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