怪物サートゥル皐月Vで“まず一冠” ルメール二冠自信もダービーは1強か否か
ディープインパクト以来14年ぶり無敗制覇
3歳牡馬クラシック第一冠・皐月賞はルメール騎乗の1番人気サートゥルナーリア(右・緑帽)がV! 【写真:中原義史】
サートゥルナーリアは今回の勝利でJRA通算4戦4勝、重賞は2018年GIホープフルステークスに続き2勝目。騎乗したルメールは皐月賞初勝利、同馬を管理する角居勝彦調教師は2010年ヴィクトワールピサ以来となる同レース2勝目となった。
ディープインパクト以来14年ぶりとなる無敗の皐月賞馬が誕生 【写真:中原義史】
※リンク先は外部サイトの場合があります
年明け初戦での皐月賞制覇は史上初
史上初となる年明け初戦での皐月賞制覇、トライアルの概念は平成の時代で終わりなのかも…… 【写真:中原義史】
いや、ぶっつけがどうとか休み明けがどうとかは、もはや平成といっしょに置いていかなければならない“過去の常識”なのだろう。昨年のアーモンドアイ、フィエールマン、そして先週のグランアレグリアはいずれも休み明けでクラシックを勝利。これらの馬の「休み明け」という言葉も、その字面どおりに受け止めるべきではないのかもしれないが、トレセンと同等かそれ以上である放牧先(外厩)でしっかり調整されていれば、トライアルや前哨戦を使う必要はないということが、また証明された。
「この馬の目標はダービー。その前に中山へ2回も輸送すると疲れが残るのではということで、ダービー目標ならば(年明け初戦は)皐月賞からという判断になりました」
この異例のローテーションについて、改めてその意図を説明した角居調教師。サートゥルナーリアはすでに昨年末、皐月賞と同条件である中山2000メートルのGIを快勝しており、関西からの長距離輸送、コースへの適正など、皐月賞を戦う上で確認しておきたい課題はクリア済み。加えて、先述したようにトレセンの外でもしっかり調教を積める環境があるとなれば、セオリー通りにトライアルを使って本番というローテを歩まなくてもいい。これがサートゥルナーリアにとってダービーを勝つための最良の選択、というわけだ。