竹田麗央がLPGAツアー本格デビュー戦4位発進! 今後に期待たっぷりのデータとは?

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ファーストラウンドは上々の滑り出し。レベルの高いフィールドでどこまでいけるのか?(写真は2025年ヒルトン・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオン 撮影/Getty Images) 【ゴルフサプリ】

2025年シーズンのアメリカLPGAツアー開幕戦「ヒルトン・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオン」初日、今シーズンから本格参戦する竹田麗央は4位で発進した。2年以内の優勝者のみが出場できるエリート大会での上々なスタートは今後の活躍が大いに期待できるものだった。

2年以内の優勝者のみが出場できるエリート大会

竹田は昨年日本で開催された「TOTO」で勝利によってLPGAツアーの出場資格を獲得。
これにより、直近2シーズンの優勝者のみが出場できるエリート大会でツアーメンバーとしてのデビューを飾りました。
その初日のスコアは4バーディ、2ボギーの70で首位と5打差の4位。そのスタッツを見ると、今後の躍進が期待できるものでした。

年間女王となった昨シーズンの日本ツアーでの平均飛距離は263.19ヤードで史上最高。この日はこれを上回る平均268ヤードを記録しました。

フェアウェイキープ率は59.4737%で74位と唯一の弱点?でしたが、この日はパー3を除く14ホールで11回ティショットをフェアウェイに運び、78.57%と大幅にアップしています。

「32」だったパットはが改善すれば

一方で「32」を記録したパットは課題と映ります。
去年の日本ツアーでも23位と、「女王」のスタッツとしてはあまり良くないのですが、それでもラウンド平均29.2947でした。
ではこの日の苦戦の原因はというと、やはり慣れない芝生の影響が大だったと思われます。

今週の大会が開催されているレイクノナは、バミューダ芝にブルーグラスをオーバーシードしたグリーンです。

ちなみに去年9位と健闘した「全米女子オープン」が開催されたペンシルベニア州のランカスターCCのグリーンは、日本でも主流のベントでした。

32位だった全米女子プロが行われた西海岸ワシントン州のサハリ―CCは、ポアナ芝のグリーン。いずれもアメリカでは比較的北の方に位置し、他に出場したメジャーの「エビアン」も「全英女子オープン」(セントアンドリュース、スコットランド)も今週のフロリダ州の亜熱帯気候とは全く異なるので、グリーンの芝種、質が違うのは当然です。

それでもボギー2つにとどめているのは、さすがは女王。フロリダなどのバミューダ芝のコースはまだ慣れていないでしょうからこれは経験が解決してくれるはず。そうなれば一気にスコアを伸ばすことができるようになります。

宮里藍は4年でトップに

それでは慣れるのにどれぐらいの期間が必要なのでしょう。

LPGAツアー通算9勝を挙げ、その原動力は「世界一のパッティング」と誰もが認めた宮里藍も、2006年の本格参戦初年度から3シーズンは1ラウンドの平均パット数は40位台でした。

それが「エビアン・マスターズ」(当時はメジャー昇格前)でLPGA初勝利を挙げた2009年に9位に浮上。
5勝して世界ランキング1位にもなった2010年は平均パット数が「1ラウンドトータル」「パーオンしたホール」の2部門で1位となりました。

宮里藍ですらこれだけの時間を要したのですから、いかにグリーンに慣れることが大変かということです。

“大所帯”のアドバンテージ

とはいえ、今シーズンは日本勢だけで13人が参戦する“大所帯”となり、情報交換できる量も質も格段に増えましたから、早く慣れることができるはずです。

ホールアウト後の「自分にもチャンスがあると思うので、ビッグスコアを出せたら」というコメントからすると、早くも攻略に手ごたえをつかんだのでしょうか。
2日目以降が楽しみです。

(文/森伊知郎)
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