
観戦に来ないと思っていた兄だが、実は……

比江島慎が語る兄との思い出。高校生になり距離ができていたと思っていたが……【佐野美樹】
小学校の授業が終わると、3歳違いの兄と弟はバスケットボールをひとつだけ持って、急いで自転車で公園に向かった。そして、辺りが暗くなるまで一対一を繰り返した。それから十数年後、弟は一対一で無類の強さを発揮するバスケットボール選手に成長し、日本代表の中心選手へと成長した。
今秋に中国で開催されるバスケットボールワールドカップ(W杯)のアジア地区2次予選は現在、クライマックスに突入している。比江島慎(栃木ブレックス)は日本をW杯へ導くべく、アジア予選の行われる中東で、最後の調整を行っている。
中学と高校の頃は、大きな大会となれば母の淳子さんが必ず試合を見に来てくれたのに比べ、兄の章さんが自分の試合を見に来た記憶はなかったと、比江島は言う。
「だから、僕が大学(青山学院大)4年のときのインカレを見に来てくれたときは、もう、驚きでした。『え? なんで?』というような。もちろん身内だから、来てもらってうれしかったですよ。でも、それ以上に、驚きが大きかったんです」
だが、実際はそうではなかった。章さんに聞くと、事実は違っていた。章さんはフフっと笑いながらこう話してくれた。
続きはスポーツナビ公式アプリ(無料)で読むことができます。
- アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
- Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
- iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
- iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
- Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。