なぜ福島出身者は箱根駅伝で活躍するのか

寺田辰朗
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ともに福島県出身の東洋大・酒井監督(右)と柏原。2人以外にも、箱根駅伝では、福島県出身者で記憶に残る選手が目立っている 【写真:アフロスポーツ】

 箱根駅伝で記憶に残る選手を思い起こすと、福島県出身者が目立つ。「山の神」という異名で伝説を作った今井正人(トヨタ自動車九州)と柏原竜二(富士通)がその代表格。2000年に男子マラソンで日本記録を樹立した藤田敦史(駒澤大コーチ)、2008年北京五輪代表だった佐藤敦之(京セラ監督)など、世界と戦い長距離界を牽引してきた箱根経験者も福島県出身だ。

 さらに、箱根駅伝総合優勝へと導いた経験のある東洋大の酒井俊幸監督や駒澤大の大八木弘明監督をはじめ、2019年第95回大会では、出場する23校のうち、5校が福島県出身の監督だ。「駅伝王国・福島」といっても過言ではない状況だが、なぜ、福島県出身者は箱根駅伝で活躍するのか。東洋大・酒井監督のインタビューを糸口に、長年陸上競技の現場で選手や指導者の声に耳を傾けてきたライターがその謎を紐解く。
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著者プロフィール

陸上競技専門のフリーライター。地道な資料整理など、泥臭い仕事がバックボーンだという。座右の銘は「この一球は絶対無二の一球なり」。敬愛する人物は三谷幸喜。

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