南野「もっと代表でゴールを決めたい」 国際親善試合 コスタリカ後のコメント
南野はA代表初ゴールも「全然満足していない」とさらなる活躍を誓う 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
試合後、チームの2点目を挙げた南野は「初戦の中で大事だったのは、分かりやすい結果を残すことか、何よりもチームが勝つことだった」と試合を振り返る。しかし代表初ゴールには喜びを見せず、「ここからなので。全然満足していないです。もっと代表のユニホームを着てゴールができればいい」と、さらなる活躍を誓った。また、10番を背負い多くのチャンスメークを見せていた中島翔哉は、「チームメートもすごく助けてくれて、本当に楽しかった」と充実のコメント。「サッカーはゴールを奪うスポーツなので、積極的に狙っていきたい」と、持ち味をアピールした。
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)
(決定機を逃した直後のゴールだったが)チャンスがあるなと思っていました。前半からシュートは打っていたし、押し込んだ状況でペナルティーエリアの中でボールが来ればシュートのイメージはあったので、うまく決まってよかったです。(シュートを)外してしまっているという気は全くしていなくて、ゴールに近いなと感じていました。
(まだ良さを出し切れていない?)まだまだ足りないと思っています。全然満足していないですし、攻撃のところでもっと起点になるか、ラストパスの本数ももっと増やせると思う。でも初戦の中で大事だったのは、分かりやすい結果を残すことか、何よりもチームが勝つことだったので、その点に関してはよかったと思います。
(代表初ゴールを、デビューしてから3年と捉えるのか、3試合目と捉えるのか?)そこに関してはどうでもいいですね。空いた期間、悔しい思いもしましたけれど、ここからなので。全然今日に満足していないです。もっと代表のユニホームを着てゴールができればいいかなと思っています。
(同じリオ五輪世代の遠藤航からのアシストだったが)航君は攻守においてチームに貢献していたと思うし、あそこまで攻撃参加してアシストしてくれたというのは本当に頼りになる選手だなと思います。
(守備がはまっていたように見えたが)そうですね。相手は比較的、蹴ることが多いということが分かっていたんですけれど、4−4−2で来るか、3−5−2で来るかが分からなかった。ただ、どちらにしてもはめるプランを自分たちで話していたので、うまくいったところと、ちょっと間延びした時にFWだけでプレッシャーをかけて崩されるところもあったので、そういう部分はみんなでハッキリと声をかけ合った方がよかったと思った部分もありました。
(最後の方はリオ五輪のメンバー構成になったが、やりやすさを感じた?)そうですね。初めてやる選手ばっかりよりは、何度かやったことのある選手なので、そういう部分に関してはやりやすかったと思います。
中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)
「すごく楽しかった」と試合を振り返った中島翔哉 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
試合がすごく楽しかったですし、チームメートもすごく助けてくれて、本当に楽しかったです。(10番を背負ってのプレーだったが)10番はサッカーで特別な番号だと思いますし、それも含めてすごく楽しかったです。
(ボールを持ったらとにかく仕掛けていたのはゲームプラン?)いや、特に何も考えていないです、はい。サッカーはゴールを奪うスポーツなので、それは積極的に狙っていきたいと思いましたし、それを求められて試合にも出ていると思うので、ボールを失うのはよくないですけれど、できるだけシュートを打ちにいこうとは思っていました。
(1点目につながったCKは)そんなにいいボールだとは思わなかったですけれど、すごくうまく合わせてくれたと思います。(2点目の起点となった遠藤へのスルーパスは)五輪でずっとやっていた選手なので、お互いがどういうプレーをするか分かっていますし、自然といいプレーができたかなと思います。
(森保監督から試合前に受けた指示は?)チーム全体では、できるだけボールを保持して攻撃的にいくという練習をしていたので、それはある程度出せたのかなと思います。
小林悠(川崎フロンターレ)
(練習から)攻撃の時の距離感がすごくよかったので、試合もうまくいくかなと思っていました。今日もうまいコンビネーションで崩せたり、チャンスも作れたので、すごくやっていて楽しかったです。
(これまでとの変化は)やっぱり日本人の良さというか、俊敏性だったり。2列目の若い選手が個で打開できる選手ばかりなので、そこで1枚はがしてくれてから崩せるというのは攻撃の部分ではかなり大きいと思います。すごく自由に流動的にやれていたと思うので、そういうところは相手も嫌だったと思います。
(初戦とは思えないコンビネーションだが)そうですね。練習時間は短かったですけれど、みんなコミュニケーションを取りながらやれていました。本当に練習からすごく手応えがあったので、それがしっかり試合に出てよかったなと思います。
(試合後の雰囲気は)すごくいい雰囲気でした。しっかり勝てたし、(失点を)ゼロで抑えられたので。やっぱり(初陣となった)森保さんのためにも、という気持ちはみんなあったと思いますし、被災された方たちのためにも頑張ろうと、みんなが1つになって戦えたと思います。
青山敏弘(サンフレッチェ広島)
「まだ森保さんの色はそこまで出ていない」と試合を振り返った青山(右から2人目) 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】
(森保監督の初戦でいいスタートを切れたと思うが)みんなでコミュニケーションを取って、いい時も悪い時も方向性を持ちながらやっていこうと(話していた)。あんまり悪いところはなかったと思います。終始、前の選手がボールを運んでくれて、しっかり後ろも押し上げながら、DFもしっかりオーガナイズされていたと思うので、後ろから見ていて、いい攻撃だなと思っていました。
(ボランチの関係では、遠藤が前に行き、自身は後ろ目でコントロールをしていた?)航が結構つぶしにいってくれていたので、僕は後ろでマキ(槙野智章)と(三浦)弦太としっかりとコミュニケーションを取って、相手の縦関係の2トップをいい形で見ることができたと思います。
(森保ジャパンの一歩としては見せたいサッカーを出せた?)練習で楽しみにしていた部分は、前に(ボールが)入った時のスピードアップがよかったと思っています。そこまでのビルドアップは、もうちょっとうまくやりたいなというのもあるし、前が楽しみな分、もっと後ろが完成していけば、もっと前も強烈になってくるのかなと思います。
(流動的にやっていけば攻められるという手応えは?)あんまり考えずに、後ろはシンプルにやっていたと思います。あんまり複雑なことをせずに、(前線に)預けるところは預けて、後ろからのサポートを常にやりながらでした。まあ、後ろに帰ってこないですね(笑)。今日はそれでよかったと思うし、それが相手にとって非常に嫌だったと思うので。それだけの能力がある前線なので、それを思い切り使えればこういう展開になるのかなと思います。
(森保さんのコンセプトを伝える役割としては)自分自身はとても納得できる内容ではなかった。ただ、チームとしてすごい期待感はあったと思うし、やっている自分たちも本番でどのくらいできるかが楽しみだったので。まだ森保さんの色というのはそこまで出ていないのは確かですし。ただ、一番はどんな時だろうが、勝負にこだわっているなっていうのは、今日のシステムだったり組み合わせでも、一番可能性が高いものを考えてのあの形だったと思うし、見事にみんなその役割を果たしたのかなと思います。
(キャプテンとして心がけていたことは)みんな本当にいい個性がそろっているので、何も心配なかったし、自然と1つになっていきました。震災もありながら特別な1つになれたと思いますし、槙野やヒガシ(東口順昭)など代表で経験ある選手たちが非常にリーダーシップを取ってくれました。まだまだ自分がキャプテンと言えるところまでは何もできていないので、ここから作っていければいいかなと思います。
大事なのは新しい選手たちがどう日本代表に関わっていくかだと思いますし、もちろんロシアで成功を経験した選手たちの力も必要です。ヨーロッパ組が来た時にどうなるのか、今日の一歩が非常に大きな一歩になると思うので、またトップのA代表になった時、自分に何ができるのかを考えながらやっていきたいと思います。