南野「もっと代表でゴールを決めたい」 国際親善試合 コスタリカ後のコメント

スポーツナビ

遠藤航(シントトロイデン/ベルギー)

遠藤航(6番)は「これからの代表はリオ組が引っ張っていくくらいの気持ちでやらないといけない」と持論を展開 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「これからの代表はリオ組が引っ張っていく」

 前半は相手もプレッシャーをかけに来ていて、僕と青くん(青山)のところで受けづらかったですけれど、どちらかというと僕らを越えて、縦につけながらチャンスメークしていくという感じでした。

 翔哉や拓実、(堂安)律のところで収まりどころがあったので、前半はそれなりによかったし、前半を(失点)ゼロで押さえて、セットプレーで1点取れたのがよかったと思います。後半は相手が落ちるとイメージして、実際にそのとおりになってボールも動かせるようになったので、そこからは自分の良さというか、攻撃での関わり方は出たと思います。

(ゴールに絡んだが)中盤をやる時に最近意識しているのは、セカンド(ボール)をワンタッチで縦に入れるとか、奪ったボールをワンタッチで縦に入れるというのは自分の良さとしてありながらも、ボールを持って少しタメを作って展開していくとか、そういうプレーは中盤に求められるので、両方の選択肢を持てるようにイメージしています。あのシーンはそういう、ボールを自分のものにして、ドリブルで運びながら展開して、縦に抜けていくプレーでした。シュートは拓実がうまかったですけれど、関わることができてよかったです。

(青山との関係性は)バランスを見てくれるのは分かっていたので、お互いに攻撃に1枚関わりながら、1枚守備をするとか。今日は相手の2ボランチと前が縦関係になっていたので、そこの選手をどう抑えるかというところで、ボールサイドにいきながら1人はあそこを埋めるとか、バランスは意識してやっていました。

(森保監督の初陣でフル出場したが)そこに関してはそんなに意識していないです。最初の試合に関われたことは大きいし、勝利をプレゼントできたのは大きいですけれど、森保さんは森保さんで選手の経験、監督の経験がある方です。それは選手に対しても言えることで、いろいろな過程があって、しっかり積み上げてきたからこそ今がある。ミーティングでも、それをシンプルに出すだけだという話をしていたので、みんな初めてという感覚は持っていなかったと思うし、いつもどおり自分の良さを出すことだけに集中してやっていた。森保さんもそれを監督としてやっただけだと思います。それプラス、今回は震災などいろいろなことがあったので、そういう人たちにピッチで見せる、北海道もそうですけれど、大阪も台風の影響があって、このピッチに立ってやれたというのは、僕らはそういう使命感を背負ってやりました。

(リオ五輪世代が試合に出てゴールにも絡んでいるが、あの世代のキャプテンとして思うことは?)五輪が終わったあとに「A代表で再会しよう」と話していたので、実際にそうなってきたのは非常にうれしいです。けれど、みんな満足なんてしていないし、他にもリオ組はいっぱいいるので、これからの代表はリオ組が引っ張っていくくらいの気持ちでやらないといけないし、そうなっていけばいいなと思います。

堂安律(フローニンゲン/オランダ)

持ち味を見せていたものの、無得点に終わり「あとは決め切るだけだった」と反省を口にした堂安 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「あとは決め切るだけだった」

(初出場だが)すごく緊張して、いい経験だなと思いながら試合のピッチに入りました。随所にですが、アピールはできたなとは思います。ただ、自分のゴールという結果がつかなかったので、そこは反省というか、少し悔しい気持ちが残ります。

(慎重にいっていた?)そうですね。前半はまずは守備のところで、守備には不調というのがないので、とにかくハードワークしようと決めてピッチに入りました。前半はあまりいいプレーが見せられずにいたので、後半は空いてくると思っていましたし、何とか気持ちでチャンスも2本ありましたし、そういうところではすごく楽しめた85分くらいでした。

(少しずつ慣れた?)テンポにも慣れてきたし、相手がスペースをだいぶ空けてくれたので、あとは決め切るだけでした。決めていればまた違った気持ちです。(ゴールライン上でクリアされたシュートがあったが)チームとしていい形であそこまで持っていくことができました。ああいう背後に抜ける動きというのはオランダで磨きをかけた部分もあったので、今までになかった自分の形でしたし、ああやって出してくれる選手もチームメートにいたので、決めたかったです。

(入りそうという感覚だった?)はい、GKが完全に寝転ぶと思ったので、チョンってして、観客が黙ってシーンって(した中で)ゴールに入っていくイメージだったんですけれど……。はい、やられました。(その後すぐにチャンスが来たが)右足も練習しているので、ああいう形も今までになかったので、本当に幅広いプレーヤーになっていくためには、今までの左足だけじゃないパターンの2本だったので、収穫のあるシュートシーンでした。

(落ち着いてるように見えたが)試合が終わってから、「お前、全然緊張しなかったな」って(チームメートに言われた)。ただ、すごく緊張しました。

(古巣ガンバ大阪のホームスタジアムでのデビューだったが)見渡せばシートが青色ですし、懐かしいなと思いながら見ていました。親戚の方や友達も見に来てくれていたので、個人の結果としては残念でしたけれど、そういう自分の姿を見せられてよかったです。

浅野拓磨(ハノーファー/ドイツ)

浅野は「ストライカーとして生き残っていくためにゴールが求められる」と、無得点に悔しさをにじませた 【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

「一番に求めるべきはゴール」

 ストライカーとして生き残っていくために何が必要かと言ったら、一番はゴールという結果なので、そこをいつまでも残せないようではここにいられない。1試合1試合求めていかないといけないですし、一番求めるべきところはそこかなと思います。

(2列目に点を取れる選手がいるが、取らせるときと取るときの兼ね合いは?)今回の代表もフォア・ザ・チームという言葉がすごく出ていますし、それが本当にこのチームの強みだと思っているので、それを目指していかないといけないと思います。自分でゴールを取るのもフォア・ザ・チームのひとつだと思っていますし、自分がそこを常に求めていく。ゴールに絡めているからオーケーではなく、常に高みを目指して、ゴールへの欲求は減ることはないですし、常に貪欲に狙っていきたいと思います。

(森保監督は皆が慣れ親しんでいる4−4−2で良さを出させようとしていたが)そうですね。監督も特に選手を型にはめるというよりは、選手のいいところを生かしていくチーム作りを優先してくれていたと思います。なおかつ監督が求めていることに柔軟に対応できる選手がここには集まっていたので、お互いがお互いを生かし合えたんじゃないかなと思います。でも、雰囲気やチーム作りは、森保さん、さすがだなと今回感じました。僕はまだまだ頑張らないといけないですけれど、このチームでもっともっと対応して柔軟にやっていけるように頑張りたいと思います。

 練習しながら、森保さんも「思ったよりできた」という言葉をみんなに掛けているときもありました。自分も広島のときに森保さんのサッカーを経験して、すごく悩んだ時期もありましたけれど、この代表に入って、ここにいる選手を見て、さすが日本代表だなと思いました。難しい練習内容でもこなせているので、そこは選手も監督にしっかり合わせていますし、監督もチームが優先という監督ではなく、1人1人の特徴を生かせるチームを作っていると思うので、まだまだここからですけれど、いいスタートが切れたんじゃないかと思います。

天野純(横浜F・マリノス)

「もうちょっといいボールが蹴れた」

(堂安がFKを蹴っていたが)俺だったら(自分で取ったFKは)蹴りたいし、律は点を取っていなかったので、そこは自分で蹴ってもらっていいかなという感じでした。「蹴る?」と聞いたら、「蹴らせてください」という感じだったので、譲りました(笑)。

(CKは)軸足のところがめちゃくちゃゆるくて、2本目とかはすごい上にいっちゃったんです。軸がずれちゃったので。言い訳じゃないですが、もうちょっといいボールが蹴れたと思います。FKは、弦太に入ってと言っていたところにちょうどいいボールがいったので、決めてほしかったです(笑)。

(緊張は?)追加招集でしたけれど、練習からしっかり試合に出るためのアピールをずっとしていたので、その結果が2番手の交代になったと思うし、それはこのキャンプの収穫かなと思います。(次に呼ばれるためのアピールは)次の(浦和)レッズ戦が違ったプレッシャーというか、日本代表の選手として見られるし、それは今までなかったので。でもそうやってみんな強くなると思うので、頑張ります。

(南野が前半から機能している中、自分が出たらどうしようと思っていた?)中盤のスペースがすごく空いていたので、自分の良さはターンして前を向いて、そこから決定的なパスやシュートを出していくことだと思うので、そういうのは出せなかったですけれど、自分が出たらそういうことをしたいと思っていました。

(パサーのイメージを持たれがちだが、3人目のプレーも得意?)実はパサーじゃないと自分では思っていて、使われることもできるタイプだと思っています。一回、拓実と合わなかったですけれど、いい関係を築けたところもあったし、そこはまたチャンスをもらえるようにJリーグでやっていきたいと思います。

伊東純也(柏レイソル)

「点に絡めてよかった」

(初ゴールだが)特にないです。試合に出たら点に絡みたいと思っていたので、それができてよかったなと思います。

(森保監督は)まっすぐで、選手とコミュニケーションを取ってくれます。戦術もしっかりしていて、分わかりやすかったです。

守田英正(川崎フロンターレ)

「代表の重み、責任感、素晴らしさを噛み締めた」

(急きょサイドバックでの起用だったが不安は?)時間帯的にも相手が間延びしていて、こっちがずっと(ボールを)握っているような時間帯だったので、不安はありませんでした。(監督からはどんな指示を?)最後、「締めてこい」って、そのひと言だけだったんですけれど、本当にリードしている中で後ろの選手としてはゼロで勝ち切りたいという気持ちがあるので、そういう気持ちでやりました。

(A代表デビューまで、すごい短期間で駆け上がってきたが)周りの選手と一緒にやっていることで刺激を受けました。ただ、(試合に)出たからゴールというわけではなく、ここからがスタートで、争っていかないといけないので、まずは自分のクラブで活躍をして、そうしたら絶対に目にとまると思うので、次からまた呼んでもらえるような活躍をしたいなと思います。

(代表はどういう場所?)年代別にも入ったことはなかったですけれど、こうやってA代表に呼ばれて、出させてもらって、国を背負って戦うことの重み、責任感、素晴らしさをかみしめました。

(このシリーズを終えて芽生えたものは?)ボランチとしてですが、キャンプを通して遠藤選手、青山選手は今日の試合を見てもバトルの部分で勝っていました。僕の特徴はバトルの部分だと思っていたんですけれど、僕だったらあれぐらい戦えたかと考えると、少し劣ってしまう場面もあったんじゃないかと思います。フロンターレはボールを大事に大事に、というサッカーなので、その中で自分が違った存在として守備でボールを奪ったり、身体を張るというところが求められている。代表でもそれを見せられるように、良いお手本がいたので、すごく刺激になりました。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント