侍J社会人代表、アジア大会で称賛の銀 チームワークと十分な準備期間で結束
決勝ではオールプロの韓国に敗れるも、アジア大会で銀メダルを手にした侍ジャパン社会人代表 【写真:ロイター/アフロ】
元巨人・姜建銘が絶賛した右腕
韓国、台湾との重要な試合で好投した荒西。自他ともに認める「やばい」活躍を見せた 【Photo by Robertus Pudyanto - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images】
その荒西について、かつて巨人に投手として在籍し、今回台湾の3番打者として対戦した姜建銘(ジャン・チェンミン/崇越)は、「真っすぐは速いし、スライダーもシンカーも真っすぐと同じようにきて急に曲がる。ウチの背番号7の左バッター(蕭帛庭=台湾電力)は凡退した後、ベンチで“めっちゃあのボールやばい”と言っていた」と流ちょうな日本語で教えてくれた。また、6月の大分での代表合宿を偵察した韓国のスコアラーは「一番の難敵は荒西。彼は大会では先発で投げてこないのか?」と尋ねてくるほど脅威に感じていた。
荒西に決勝戦終了後、今大会での成果について尋ねると、普段の落ち着いた口ぶりとは違い、やや興奮気味にこう話した。
「今後の野球人生で相当な自信になった。韓国のプロから三振2つ取れて普段得られない経験と自信になった。やばいです」
ジャカルタで自他ともに「やばい」と認める快投をし、8月25日には現地で26歳の誕生日を迎え同僚から祝福を受けた。荒西にとってアジア大会の日々は一生のものとなった。