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馳議員に促され武藤が復帰の“公約”
「来年、やりましょう」に観客も大声援
2001年に武藤が中心となって結成したBATTが再集結
2001年に武藤が中心となって結成したBATTが再集結【写真:SHUHEI YOKOTA】

“プロレスの達人”が集結した武藤敬司プロデュース興行「PRO-WRESTLING MASTERS」第4弾が21日、東京・後楽園ホールで開催され、満員となる1382人を動員した。


 メインイベントでは、「垣根ヲ越エタ悪ガキドモ集結!BATT vs. 平成維震軍 スペシャル8人タッグマッチ」と題し、馳浩&太陽ケア&新崎人生&大谷晋二郎 with 武藤敬司組vs.越中詩郎&AKIRA&青柳政司&齋藤彰俊 with ザ・グレート・カブキ組が激突。


 今年3月30日に両ヒザに人工関節を埋め込む手術を行い、年内は欠場を発表している武藤がセコンドとして大活躍し、まさかのドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードを披露。試合後は馳に促され、「来年の復帰&BATT再集結」を“公約”に掲げた。

インパクトを残したBATTと平成維震軍

平成維震軍はセコンドのカブキ(左)と一緒におそろいの黄色い道着で入場した
平成維震軍はセコンドのカブキ(左)と一緒におそろいの黄色い道着で入場した【写真:SHUHEI YOKOTA】

 BATTは、2001年に当時は新日本プロレスに所属していた武藤が中心となって結成されたユニット。新日本の武藤、大谷、全日本プロレスの馳、ケア、みちのくプロレスの人生、フリーのドン・フライと、団体の枠を取り払ったメンバー構成で、「Bad Ass Translate Trading(垣根を越えた悪ガキども)」の頭文字を取ってBATTと命名。「プロレスLOVE」を合言葉に、短期間の活動とはいえ、鮮烈な印象を残した。


 結成当時、すでに馳は衆議院議員として、プロレスラーと二足のわらじを履いていたが、06年8.27両国国技館でプロレスを引退。15年10月には文部科学大臣に就任した。17年7.26後楽園でのPRO-WRESTLING MASTERS第2弾興行では、約11年ぶりにリング復帰。現役当時と変わらぬコンディション&パフォーマンスで客席を沸かせていた。


 対する平成維震軍は、1992年に結成された反選手会同盟から発展して、93年に新日本内で誕生した反体制ユニットで、自主興行を行うなど人気を博した。また、引退した選手たちもたびたびセコンドとして復活。今なお、数々の大会で再集結しては、根強い人気を誇っている。

武藤のヒザを狙われるもシャイニング連発で迎撃

武藤は立て続けにドラゴンスクリュー。さらにシャイニングウィザードも決めた
武藤は立て続けにドラゴンスクリュー。さらにシャイニングウィザードも決めた【写真:SHUHEI YOKOTA】

「ケロちゃん」こと田中秀和リングアナウンサー、田山正雄レフェリーがリング上で待ち構える中、まずはBATTが1人ずつ入場。大応援団に迎えられた馳は、コーナーに上がり、恒例のTシャツ投げを2枚分行うと、最後に武藤がTシャツ&短パン姿で登場した。一方、平成維震軍はおそろいの道着で一度に入場。セコンドのカブキも恒例のヌンチャクパフォーマンスを披露する。


 先発の馳は鍛え上げられた肉体&真っ黒に日焼けした肌で、キレのあるドロップキックを披露。越中も負けじと場外戦で大谷にジャンピングヒップアタックを見舞う。コーナーに逆さ吊りにされた青柳に、4人で合体キック。すると、平成維震軍も人生に太鼓の乱れ打ちでお返しする。馳は青柳をつかまえると、ダイナミックなジャイアントスイング22回転。セコンドの武藤も腕を振り回して応援する。


 15分過ぎ、齋藤にミサイルキックを放った馳だが、青柳のニールキック、齋藤のデスブランド、越中のヒップアタック、AKIRAのムササビプレスを連続で食らい、辛くもカウント2でクリアすると、強烈な裏投げ。ここでカブキがエプロンからの毒霧噴射を見舞うと、武藤がたまらず飛び込むが、地獄突きのエジキに。さらには平成維震軍のメンバーに、最大の弱点であるヒザを狙われると、客席からは悲鳴が。だが、そこにBATTの面々が飛び込み救出すると、武藤は齋藤、青柳、AKIRAに立て続けにドラゴンスクリュー。さらに、片ヒザをついたAKIRAにシャイニングウィザードを打ち込むと、すかさず馳がノーザンライトスープレックスで勝負を決めた。

BATT再集結に武藤も乗り気「また組みたいな」

馳に促されマイクを握った武藤は「来年、やりましょう!」とBATT再集結と復帰を明言した
馳に促されマイクを握った武藤は「来年、やりましょう!」とBATT再集結と復帰を明言した【写真:SHUHEI YOKOTA】

 20分を超える戦いを制した馳が「おまえら、来年も見たい? 武藤、来年試合できるのかよ?」と呼びかけると、客席からは大「武藤」コールが発生。馳のペースに持っていかれた武藤も「全然政治家らしくないね。ちゃんと政治家としての仕事してる? コンディション良すぎないか。その真っ黒な肌、何? 時間があり余ってるの?」と激務に追われているとは思えない仕上がりに舌を巻くと、「来年? いやー、来年、やりましょう!」と決断し、観客も拍手喝采で武藤の復帰を待ち望んだ。


 3.14WRESTLE-1後楽園大会を最後(悪の化身グレート・ムタは3.25DDT両国大会に出場)に、プロレスのリングから遠ざかっている武藤は、手術後、初めて出したプロレス技に「ちょっと不恰好だけど、何年も使ってた技は覚えてるね」とまずまずの手応え。馳から提示された来年の復帰については「今日、主治医も観に来てるんだよ」と困り顔を浮かべ、「12月だって来年だからね」と明確な時期は避けながらも、「でも、また組みたいな」と、今度は選手としての再会を約束した。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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