井上尚弥、WBSSで現役最強の証明へ 大本命で迎える最強決定戦トーナメント
対戦相手に元WBAスーパー王者を指名
“モンスター”井上尚弥(左)のWBSS1回戦の対戦相手が決まった 【Getty Images】
今秋開幕予定のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)シーズン2の組み合わせ抽選会が7月20日(現地時間)にロシアで開催され、バンタム級、スーパーライト級の第1ラウンドのカードが決まった。
バンタム級の第2シードでトーナメントに臨む井上尚弥(大橋)は、ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を指名。元WBA世界バンタム級スーパー王者で、17勝(8KO)1敗の戦績を誇るサウスポーと戦うことになった。
「このトーナメントに参加できてとても興奮しています」
壇上では司会者と井上の呼吸が合わなかった感もあったが、最後は英語でそうあいさつしたのは好印象だったに違いない。いかにも国際大会らしいエキゾチックな舞台設定。抽選会の映像を見て、これから井上が臨むステージの大きさを実感したファンも多かったのではないか。
第1シード・バーネットはドネアと対戦
第1シードとなるWBAスーパー王者ライアン・バーネット(中央)は、元4階級制覇王者のドネアを選んだ 【写真:ロイター/アフロ】
アマ王者のアロイヤンではなくパヤノを選んだのは、のちに日本メディア向けに発表した通り、「元スーパー王者で実績のある選手と戦いたかった」からだろう。とにかく名前のある強豪と対戦したい。こんな姿勢から、この壮大なトーナメントに臨む井上のモチベーションが見て取れる。
<バンタム級の組み合わせ>
【WBA正規王者】井上尚弥(大橋)
25歳、16戦全勝(14KO)
vs.
【元WBA世界バンタム級スーパー王者】ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)34歳、17勝(8KO)1敗
【IBF王者】エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
25歳、18戦全勝(12KO)
vs.
【IBF指名挑戦者】ジェイソン・マロニー(オーストラリア)
27歳、17戦全勝(14KO)
【WBAスーパー王者】ライアン・バーネット(イギリス)
26歳、19戦全勝(9KO)
vs.
【元世界4階級制覇王者】ノニト・ドネア(フィリピン)
35歳、38勝(24KO)5敗
【WBO王者】ゾラニ・テテ(南アフリカ)
30歳、27勝(21KO)3敗
vs.
【元アマ世界王者】ミーシャ・アロイヤン(ロシア)
29歳、4戦全勝