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24歳・井上尚弥の未来予想図
「ゴールは35歳までと決めてあります」

「パッキャオのようになりたい」

目指すところはボクシング界の伝説・パッキャオ(左)だ
目指すところはボクシング界の伝説・パッキャオ(左)だ【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 15戦全勝。破竹の歩みを続ける井上尚弥はどこへ進もうとしているのか。自ら「伸びしろは全然あると思います」と語る王者の未来予想図に迫った。


 来年4月で25歳。自身のキャリアについて「ゴールは35歳までと決めてあります」と口にする。「お父さんからは28、29歳でスパッと辞めてほしい、と言われているんですけど。そうしたらあと4、5年じゃないですか。それだと物足りない。今のダメージとか、他の先輩方の活躍などを見て。自分もそれぐらいまでやれるんじゃないか、という思いです」


 35歳になった井上はどこまでたどり着いているのだろう。目の前の目標となると、当然次の試合となる。それとは別の、キャリアを通じての最大の目標にこそ強く意識を置いているという。


「結果として自分がどうなりたいか、というところが一番重要だと思うんです。目の前の目標という意味では具体的ではないけど、自分は最終的には、例えば(マニー・)パッキャオのようになりたい」


 フィリピンの英雄、マニー・パッキャオ。史上2人目の6階級制覇を果たし、未来の大統領候補ともうわさされるほどのレジェンド。前人未踏という枕詞がふさわしい領域を、しっかりと見据えている。「自分はまだ14戦(※取材時)しかしていないですから。もっと場慣れして、会場を自分の空気で満たすことができるぐらいのパフォーマンスを発揮できるようにならないと。まだ試合では、練習で出せているものも出せていないですから」


井上が描く、強く確かな未来予想図

 まだまだ長く険しい道のりへ。年齢に応じた変化も出てきている。例えばトレーニング。昔のように、ただがむしゃらに自分を追い込むことはやめた。「今は試合後は1カ月ぐらいはゆっくり練習したりしていますね。デビュー当時は3日休んだら走り始めたりしていました。オーバーワークにならないようにはしています」


 過酷な世界であることは誰よりも承知している。ゆっくりと確かに年輪を刻むため、若い今から細心の調整が必要になってくる。


「試合になれば見えないプレッシャーとは戦っているのだと思うから、肉体的には平気でも気持ち的に休ませる必要があるのかなと。肉体的にも削っていくスポーツですし。10代や20歳の時にはそれができても、25歳とか後半になってくれば体も変わってくる。減量があるスポーツでもあるし、そこは変えていかなければと思っています」


 最大の目標という太くでかい幹の回りに、幾重もの鋭く確かな枝を生やしつつ、世界のてっぺんへ向かって伸びていく。歩みを進めるごとに強く確かになっていく未来予想図には1点の曇りもない。

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アスリートと一流仕事人に学ぶココロとカラダを整えるマガジン。2017年6月、雑誌・WEB版共に創刊。日々快適に、各々が目指す結果に向けてサポートするマガジンとして、アスリートのみならず、多くの人の心身のコンディショニングの役に立つ媒体を目指している。「こうしたら痩せますよ」「こうしたら健康になりますよ」というような時代とともに変わる健康や医学の理論は紹介せず、アスリートや各業界で成功している人の事例、メソッド、オピニオン、ライフスタイル等を紹介していくスタンスを貫く

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