20年変わらない? 小鹿選手の魅力 東京03豊本のプロレスあれこれ(39)
76歳でもバリバリ現役! 今回はグレート小鹿選手についてです 【写真:前島康人】
そこに大日本プロレスのグレート小鹿選手が登場。
という事で今回のコラムはグレート小鹿選手について。
医者もびっくりの健康法とは?
現在も現役のプロレスラー。1942年生まれの76歳。
日本の現役最年長プロレスラー。
……あ、最年長は、がばいじいちゃん選手がいますね。年齢は公表されてないですけど、明治生まれという事なので、がばいじいちゃん選手が最年長レスラーですか……。
“明治生まれ(という話です)”のがばいじいちゃん選手が最年長レスラーですかね 【写真:SHUHEI YOKOTA】
「毎日コップ一杯の赤ちゃん用のミルクを飲むという健康法」
そして、番組に出ていたほとんどのお医者さんからは健康法としてはあまりふさわしくないという結果に。
でも本人はミルクのおかげで、肌つやも良いと満足げ。
まぁ、そもそも“小鹿”だからミルクでも良いのかな?
ミルク健康法を信じてやまない小鹿選手は、放送後のご本人のブログでも、これからもミルクを飲んで80歳まで現役で頑張るとおっしゃっています。
昔、アントニオ猪木さんが糖尿病を患った時、氷水につかるという治療をしていましたが、医師からは大反対を食らっていましたね。
でも、元気。
医師に反対されようが信念に勝るもの無し! それで小鹿選手も驚くほど元気ですし。
50歳を過ぎての復帰にファンはハラハラ
未だにデスマッチさえこなしてしまうグレート小鹿選手。大日本プロレスを支え続けています 【写真:前島康人】
年に1度の両国国技館大会も恒例になりつつあります。
会社的にも成長し、肝心な所属選手も伊東竜二選手、アブドーラ・小林選手らが活躍するデスマッチ部門、関本大介選手、岡林裕二選手、橋本大地選手らが活躍するストロング部門と2つの色の違う戦い方があり、ともに高いレベルの試合で、本当にハズレがない。しかも若手も育ってきておりハードもソフトも優秀な団体です。
大日本プロレスが、ここまでになれたのも小鹿選手がいたからこそと言っても過言ではありません。
元々借金だらけのまま1995年に旗揚げした大日本プロレス。
経営難から、少しでも話題になればと、当時の小鹿社長が選手として復帰。デスマッチの最前線に登場してきます。しかも何故か旧日本兵のコスプレをして。
その当時のプロレス界の風潮として、50歳を過ぎて現役復帰して、しかもデスマッチのリングに上がるなんて無謀という考え方がほとんど。
今でこそ50歳を超えてリングに上がり続ける選手が増えていますけど、当時としては本当に異例。確かに話題になりました。
しかし相手は現役バリバリのデスマッチファイターたちですから、血だるまにされチェーンで首を絞められ吊るされたり、電気ドリルで額に穴開けられたり……。
試合を見ながら観客はみんな思っていました。
「死んじゃうよ……」
それでも大日本の為に信念を崩さない。
話題を作る為にゴルゴ13や鉄人シェフのコスプレをしてリングに上がり続けました。
新日本との対抗戦で大日本の名が轟いた
新日本プロレスが、インディー団体を批判した事に腹を立てた大日本プロレスが、新日本に殴り込み。
新日本プロレスvs.大日本プロレスの全面対抗戦です。
もちろん小鹿さんも選手として戦う事になります。
1997年1月4日
舞台は東京ドーム
マサ斎藤vs.グレート小鹿
その時の小鹿選手は、マフィアのボスの様なタキシードに身を包み、懐には手榴弾を装着していました。
新日本プロレスと大日本プロレスとでは選手層の厚さや個々の実力の差は歴然。
しかしプロレスへの気持ちは団体の大小は関係ないという信念の元、東京ドームの長い花道を玉砕覚悟で歩いていたと思います。
小鹿選手の試合を含め大日本プロレスは惨敗。
しかし、この対抗戦で、大日本プロレスという団体の名前はプロレス界に大きく轟いたと思います。
信念の男・グレート小鹿!!
話題を呼ぶためならコスプレも! 小鹿選手は信念の男なり! 【写真:前島康人】
しかし団体の最初のピンチを救ったのは小鹿さんの功績が大きいと思います。小鹿さんがいたからこそ、今の大日本プロレスが続いているんだと思います。
グレート小鹿、本名、小鹿信也。
小鹿選手は信念の男なり!
あれ? そういえば、20年近く前に試合を見て「死んじゃうよ」と思ったのはなんだったのか?
50歳後半の時の小鹿選手の試合を見ていて不安な感覚と、今の試合を見ていて不安な感覚とが変わってない。
確実に20年くらい歳を重ねているわけで、体力的にも絶対に衰えていっているはず。しかし、変わっていない……。
ミルクを飲み始めて10年くらいだそうで……。
って事は、本当にミルクが効いているのかもしれない。
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