――ワールドカップの魅力について聞かせてください。

　アメリカのスポーツは自分の国の中で戦って『ワールドチャンピオン』と言いますが、ラグビーワールドカップの素晴らしいところは、その名前の通り、世界中の国々が戦い合う大会というところ。本当の意味での世界一ですよね。
　世界中を相手に戦うこと、そしてノックアウトトーナメント方式であること。決勝トーナメントでは、次に勝ち進めるかどうかというすごいプレッシャーの中で戦うことになるんです。

　ワールドカップのような大きな大会では、小さな判断の積み重ねが結果を左右します。過去にはどのチームがニュージーランドを倒すのかが注目されてきましたし、次のワールドカップでもきっと同じように、どこがニュージーランドを倒すのか、倒せないのかが注目されるでしょう。
　でも以前に比べて各国の差は縮まってると思います。前のワールドカップでは南半球のチームが勝つ可能性が高いと言えたけど、次のワールドカップではそう言い切れないようになると思います。

――次のワールドカップはどちらを応援しますか？

　もちろん日本です。僕はオーストラリア人だから一番は母国のオーストラリアだけど、幸い日本とは違うプールだから、自分が引き裂かれるような思いをしなくてすむよ（笑）。

　僕はこの５年間、日本でプレーしてきました。僕は日本人ではないけれど、日本の選手、スタッフ、そして日本のラグビーに対して思い入れがあります。日本は僕に良くしてくれましたから。だからこそワールドカップに向けて彼らをサポートしていきたいと思っているんです。

――これからのプレーヤーとしての目標について聞かせてください。

　第一にパナソニックがチームとして成功することですけど、もうひとつは、より多くのメンバーが日本代表としてワールドカップで戦えるようサポートすること。チームメイトが代表に入って活躍しているのを見るのは本当にうれしいことですね。

　特に印象的なのはＬＯ（ロック）の谷田部洸太郎です。もともと７人制では日本代表に入っていましたが、１５人制の日本代表に入るにはそこから６年くらいかかりました（２０１６年、２９歳で日本代表初キャップ）。
　でも、１５人制の代表に入ってからの２年間で１５キャップ。日本を代表して戦ってきました。彼のような経験を積んだ選手が目標を達成するのを見るのは本当にうれしいです。

――バーンズさんの目標は人のためにあるのですね？

　そうです。だって僕はもう３１歳。プレーヤーとしてはもうすぐ終わるころだと思いますし、自分よりも若い選手の成功の方が喜びを感じるんです。彼らの成功は自分の成功でもあると感じる。自分勝手に考えてるだけかもしれないけど、僕はそこに満足感を覚えるのです。

――もうひとつ、フランスのチームの特徴や印象を聞かせてもらえますか。

　各チーム、毎年状況が変わるから一言では言えないですけど、ＲＣトゥーロンはここ数年たくさんの成功を収めています。でも、その構図はこの先変わるでしょうね。

　ラ・ロシェルやモンペリエがどんどん良くなってきています。昔、日本のＮＥＣでプレーしていたＷＴＢネマニ・ナドロも、クルセイダーズで戦ったのちモンペリエに移籍して大活躍しています。同じトップリーグでプレーした仲間として、彼の活躍はうれしいですね。

　昔はトゥールーズとスタッド・フランセが圧倒的に強かった。トゥールーズは未だに強いですが……ともかく面白いリーグですよ。
　今、フランスリーグＴＯＰ１４では多くの外国人選手がプレーしています。キーウィ（ニュージーランド人）をはじめ、南アフリカ、フィジーなど、たくさんの国から選手が集まっています。興味深いリーグだと思いますね。

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ラグビー欧州最強を決める戦い、3/17（土）まで全試合を生中継！

第4節：
アイルランドvsスコットランド 3/10（土）夜11:00〜　［WOWOWライブ］
フランスvsイングランド 3/10（土）深夜1:30〜　［WOWOWライブ］
ウェールズvsイタリア 3/11（日）夜11:50〜　［WOWOWプライム］


最終節：
イタリアvsスコットランド 3/17（土）夜9:15〜　［WOWOWライブ］
イングランドvsアイルランド 3/17（土）夜11:35〜　［WOWOWライブ］
ウェールズvsフランス 3/17（土）深夜1:50〜　［WOWOWライブ］

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