【ダイヤモンドアスリート】U20世界選手権銅メダリストの中谷魁聖が新たに認定!濱椋太郎、古賀ジェレミー、ドルーリー朱瑛里の3名はダイヤモンドアスリートNextageに選出!
【陸上競技マガジン】
この度、新規認定者1名、継続認定者3名からなる4名の第11期ダイヤモンドアスリートおよび3名のダイヤモンドアスリートNextageを選出いたしましたのでお知らせいたします。
第11期は、プログラム史上初となる公募(選手本人やコーチ、保護者など選手関係者からの推薦)を行い、自らが将来日本を代表する国際人となる原石であると自負する選手を募集しました。
新たにダイヤモンドアスリートに認定されたのは、男子走高跳の中谷魁聖(福岡第一高等学校3年・福岡)。リマU20世界陸上競技選手権大会では銅メダルを獲得、国民スポーツ大会では今期U20世界ランキング2位(11/19時点)にあたる2m25の記録をマークするなど次世代を担う活躍が期待されます。
また、第11期より新設された「ダイヤモンドアスリートNextage」には濱椋太郎(目黒日本大学高等学校3年・東京)、古賀ジェレミー(東京高等学校2年・東京)、ドルーリー朱瑛里(津山高等学校2年・岡山)の3名が選出されました。ダイヤモンドアスリートNextageは実際のダイヤモンドアスリートプログラムの一部を経験し、ダイヤモンドアスリートになるための準備をすすめます。
継続認定となるのは第9期認定の北田琉偉(日本体育大学2年・棒高跳)、澤田結弥(ルイジアナ州立大学1年・中長距離)、第10期認定の永原颯磨(順天堂大学1年・3000m障害物)の3名です。
第7期から認定された栁田大輝(東洋大学 3年・100m)、第8期から認定された佐藤圭汰(駒澤大学3年・中長距離)、西徹朗(早稲田大学 3年・110mハードル)の3名は第10期をもって修了を迎えます。
新規認定アスリートのプロフィール、第11期認定アスリート一覧は下記にてご紹介いたします。
ダイヤモンドアスリート Nextageとは
ダイヤモンドアスリートとして『次のステージ(next stage)』に進み、『次の世代(next age)』を担う可能性を秘めた選手を対象としたプログラム。すべてのアスリートが初めからダイヤモンドアスリートとして挑戦するのではなく、一人ひとりの成長や状況に応じて準備ができるように、第11期より新設しました。
このカテゴリーでは、ダイヤモンドアスリートプログラムの一部を経験し、ダイヤモンドアスリートになるための準備をすすめます。
【ダイヤモンドアスリート 新規認定アスリート】
【JAAF】
【JAAF】
・ドバイ2024 U20アジア陸上競技選手権大会男子走高跳 銀メダル
・リマ2024 U20世界陸上競技選手権大会男子走高跳 銅メダル
・第77回全国高等学校陸上競技対校選手権大会男子走高跳 優勝
・第78回国民スポーツ大会少年共通男子走高跳 優勝
<プロフィール>
福岡県行橋市の出身。地元のクラブチーム「新田原ランナーズ」に所属していた6歳上の兄の影響で、5歳から同クラブで陸上競技を始める。小学時代は、走幅跳と100mを中心に取り組み、走幅跳では、5年(2017年)・6年(2018年)と、2年連続で全国小学生交流大会に出場(共通男子走幅跳:2017年35位、2018年21位)、走高跳では6年時の秋に1m44の記録を残している。
行橋市立中京中学校入学後は、秋から走幅跳とともに走高跳の大会にも出場するようになった。2年時の2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大によってスポーツ活動全般が大きく制限された影響もあり、自己記録の推移は、2019年度の5m32(走幅跳)と1m60(走高跳)から、2020年度の5m70、1m65にとどまったものの、3年目の2021年度になると、春先から走幅跳は6m台、走高跳も1m70台へと更新。特に走高跳では、6月中旬に1m83まで記録を伸ばし、福岡県内では上位争いに名を連ねるレベルに成長した。しかし、参加標準記録(当時1m85)には届かなかったために、全日本中学校選手権には出場していない。
福岡市内にある福岡第一高校へ進学し、寮生活を送りながら競技に取り組むことになった2022年度は、4月に1m94の自己新記録でシーズンをスタートさせると、6月のインターハイ福岡県大会では1m97をマークして2位、同北九州大会で再び1m97を跳んで3位となり、1年生ながらインターハイに出場した(予選12位)。秋には2m00、2m03と自己記録をさらに塗り替え、10月のU18競技会で7位(1m98)に食い込み、初の全国入賞を果たしている。
ケガの影響もあって走高跳に絞って臨んだ翌2023年度は、インターハイ北九州大会を2m06の自己新で制して入賞候補にも挙がる位置でインターハイへと駒を進めた。予選を突破して決勝に進出したが、6位(3選手)と同記録の2m00で9位。無効試技数の差で入賞を逃す悔しい結果に終わった。しかし、9月に入って2m08の自己新をマークすると、10月の国民体育大会少年共通男子走高跳で、全国大会最高順位となる5位(2m03)に入賞。さらに、その翌週に行われたU18陸上大会では、自己新の2m10、2m13を1回で成功させると、高2歴代5位タイの2m16も1回目にクリアし、自己記録を一気に8cmも更新して初の全国タイトルを獲得。2023年高校リスト2位に急浮上する好成績でシーズンを終える形となった。
その躍進は、2024年シーズンに入って、さらに加速した。4月末に、日本代表として初選出されたU20アジア選手権(ドバイ・UAE)で、初めての海外遠征にもかかわらず、2m19の自己新記録を1回で跳んで銀メダルを獲得。地元福岡県で50年ぶりに開催されたインターハイでは、走高跳と走幅跳の2種目に出場すると、最終日に行われた走高跳では、他種目がすべて終了したなか、インターハイで最も古かった大会記録(2m20:吉田孝久=1987年、海鋒佳輝=1989年)を上回る2m21を1回でクリア。さらにバーを、戸邉直人(現日本記録保持者2m35、JAL)が2009年に樹立した日本高校記録2m23を1cm更新する2m24に上げ、これも2回目に成功させる圧巻のパフォーマンスを披露し、地元開催のインターハイを鮮やかに締めくくった。
8月末には、リマ(ペルー)で開催されたU20世界選手権に出場して、セカンドベストタイとなる2m19をマークし、日本勢のこの種目最高順位(君野貴弘=1992年、戸邉直人=2010年)に並ぶ銅メダルを獲得。さらに10月中旬に行われた国民スポーツ大会の少年共通男子走高跳では、直前まで不安を抱えていたという助走を本番中に立て直し、自身の高校記録を再び塗り替える2m25を1回でクリア。インターハイに続くタイトルを、2024年U20アジア最高記録で、U20世界リストでは2位タイとなる好記録で手に入れ、年間を通じて、修正能力、集中力の高さとともに、抜群の勝負強さを印象づける戦績を残した。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
【ダイヤモンドアスリート Nextage】
【陸上競技マガジン】
【JAAF】
・第77回全国高等学校陸上競技対校選手権大会男子100m 3位/男子200m6位
・第78回国民スポーツ大会少年男子A100m 2位
<プロフィール>
高校1年の春までサッカーをしていたが、同年7月に走幅跳で競技会デビュー。陸上競技者としてのキャリアをスタートさせる。100mと走幅跳に取り組んだ1年時は、100m11秒24、走幅跳6m27がシーズンベスト(ともに10月)だったが、100mと200mをメインに据えた昨年は、インターハイ路線こそ東京都大会止まりだったものの自己新記録を連発。200mは向かい風3.0mの条件下で21秒76、100mでは9月に10秒71まで更新した。10月には初の全国大会となるU18陸上大会に300mで出場。予選を33秒91で突破し、8位(34秒59)入賞の成績を残した。
今季は、初戦を10秒66・21秒52の自己新で滑りだすと、持ち記録を10秒45・21秒20まで引き上げてインターハイに初出場。予選(+0.8)・準決勝(-1.4)で10秒44の自己記録を2回マークした100mでは、1.5mの向かい風となった決勝を10秒50・3位でフィニッシュ。200mは、準決勝21秒13(-0.2)、決勝21秒10(+0.1)と自己新を連発して6位に入賞した。この成績が評価され、韓国で行われた日・韓・中ジュニア交流競技会の代表に選出。100mと4×100mリレーで2冠を獲得している。10月の国民スポーツ大会には100mで出場して、向かい風1.6mのなか10秒46で2位。準決勝では追い風参考(3.2m)ながら10秒11の好タイムをマークしたことで注目を集めた。このほか、300mでも7月に33秒23と、自己記録を大きく更新している。
古賀 ジェレミー(KOGA Jeremy)
【陸上競技マガジン】
【JAAF】
・第77回全国高等学校陸上競技対校選手権大会男子110mハードル 優勝
・第18回U18陸上競技大会男子110mハードル 優勝
※JH(0.991m/9.14m)
<プロフィール>
小学6年から横浜ジュニア陸上クラブで陸上を始め、保土ケ谷中では四種競技を含むさまざまな種目を経験したのちスプリントハードルに絞り、3年の2022年に110mハードルで全日本中学校選手権(ユース規格)とU16陸上大会(U20規格)に出場した。
2023年春に東京高へ進学すると、ハイハードルへの移行に苦しむことなく、1年時から東京都大会3位、南関東大会5位とクリアして、インターハイに出場。秋には、国民体育大会(少年B)で13秒92(U20規格)をマークして全国初優勝を果たすと、U16陸上大会も2位の成績(U20規格)を残し、一躍脚光を浴びる存在となった。
今季はインターハイ東京都大会を14秒05(-2.0)で制すると、南関東大会では高2最高の13秒91(-0.4)をマーク。インターハイでは、予選を13秒83(+1.3)の自己新で通過すると、準決勝で13秒67(-0.9)、決勝では13秒59(-0.7)と、2レース続けて向かい風のなか高校記録を塗り替え、2年生優勝を果たした。U20規格で実施された10月のU18陸上大会も13秒41(+0.5)の大会タイ記録で快勝。今季2つ目の全国タイトルを獲得している。
ドルーリー 朱瑛里(DRURY Sherry)
【フォート・キシモト】
【JAAF】
・ドバイ2024 U20アジア陸上競技選手権大会女子1500m金メダル
・第108回日本陸上競技選手権大会 女子1500m 7位
・リマ2024 U20世界陸上競技選手権大会 女子1500m 日本代表
<プロフィール>
岡山県津山市の出身。陸上は小学生のころから取り組んでいたが、頭角を現したのは鶴山中3年の2022年。全日中(1500m)、U16陸上大会(1000m)を制し、800m・1000m・1500m・3000mの4種目で同年の中学リスト1位を占めたことで関係者の注目を集めた。さらに2023年1月の全国都道府県女子駅伝3区(3km)で9分02秒の区間新記録を樹立。完成度の高い、ダイナミックなフォームで17人抜きを演じる様子が報道されたことで、存在が広く知られることとなった。
津山高校で迎えた2023年シーズンは、インターハイ1500mで高1最高(高校歴代5位)の4分15秒50をマークして日本人トップの3位を占め、800mに出場した秋のU18陸上大会は2分07秒77で優勝。2024年1月の全国都道府県女子駅伝では2区(4km)を担当し、区間5位と好走している。
今季は4月末にドバイ(UEA)で開催されたU20アジア選手権1500mで金メダルを獲得。U20の部でなく、日本選手権1500mに挑戦して7位入賞を果たした。インターハイは、800mが準決勝、1500mは決勝11位にとどまったが、8月末にはリマ(ペルー)で開催されたU20世界選手権にも出場(1500m)するなど、経験の場を広げている。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
【ダイヤモンドアスリート第11期認定アスリート】
【JAAF】
【JAAF】
【世界で活躍する修了生】
【フォート・キシモト】
ダイヤモンドリーグファイナル2024 女子やり投 優勝
ブダペスト2023世界選手権 女子やり投 金メダル
ダイヤモンドリーグファイナル2023 女子やり投 優勝
オレゴン2022世界選手権 女子やり投 銅メダル
東京2020オリンピック 女子やり投 日本代表
ドーハ2019世界選手権 女子やり投 日本代表
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サニブラウン アブデルハキーム(東レ)
【フォート・キシモト】
ブダペスト2023世界選手権 男子100m 6位入賞/男子4×100mリレー 5位入賞
オレゴン2022世界選手権 男子100m 7位入賞
東京2020オリンピック 男子200m 日本代表
ドーハ2019世界選手権 男子100m 日本代表/男子4×100mリレー 銅メダル
ロンドン2017世界選手権 男子200m 7位入賞/男子100m 日本代表
北京2015世界選手権 男子200m 日本代表
※リンク先は外部サイトの場合があります
橋岡優輝(富士通)
【フォート・キシモト】
ブダペスト2023世界選手権 男子走幅跳 日本代表
オレゴン2022世界選手権 男子走幅跳 日本代表
東京2020オリンピック 男子走幅跳 6位入賞
ドーハ2019世界選手権 男子走幅跳 8位入賞
※リンク先は外部サイトの場合があります
藤井菜々子(エディオン)
【フォート・キシモト】
ブダペスト2023世界選手権 女子20km競歩 日本代表
オレゴン2022世界選手権 女子20km競歩 6位入賞
東京2020オリンピック 女子20km競歩 日本代表
ドーハ2019世界選手権 女子20km競歩 7位入賞
※リンク先は外部サイトの場合があります
【ダイヤモンドアスリート】特設サイト
※リンク先は外部サイトの場合があります
【JAAF】
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