復活宮原が4連覇「絶対五輪に行きたい」 全日本フィギュア女子FS後コメント

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4位樋口新葉「五輪シーズンはいつもと違う感覚」

表彰台に届かず悔しさをにじませた樋口新葉 【写真:坂本清】

今年滑った中でジャンプの課題はすべてサルコウにあったので、それを失敗してしまったのがすごく悔しかったです。でもそれ以外は全力を出し切れましたし、また新しい課題が見つかって、すごくいい経験になりました。

(五輪に向けて厳しい戦いが続いたが?)五輪シーズンで、今季は新しい気持ちでやったり新しい経験ができて、充実した1年が過ごせました。次のシーズンのステップにつながると思っているので、つながったらいいなと思います。

(やりきった気持ちが強い?)サルコウでミスしなかったらという思いはあるんですけど、練習不足だったり、そういう部分が最後に影響したと思うので、それを反省して、どうしたら失敗しないかということを考えながらまた練習したいと思います。

(サルコウが抜けたあとに「がんばれ!」という声援が聞こえたが?)もう絶対に失敗できないと思いましたし、すごく強い気持ちで、いつも通りにやるって考えながら滑りました。

(強い気持ちを持って臨む、と語った試合が今季は多かったが、今回のフリーはどんな気持ちだった?)今季はショートもフリーもすごくいい演技で滑りきってこられたので、そのプレッシャーもあったんですけど、今できることを全部出し切ろうと思って、演技の前に「絶対にできる」って自分で言ってから始めたので、すごく良かったかなと思います。

(緊張しても自分を見失わないようにしたいと言っていたが?)ずっと自分自身に言い聞かせながらやっていました。GPファイナルでは経験したことのないような緊張で自分を見失ってしまったところもあったので、今回はファイナルでの経験を生かせて、公式練習からしっかり自分に集中できていたので、良かったかなと思います。

(サルコウはどのような気持ちで跳んだ?)練習ではよかったので、そのまま跳ぶって考えながら滑っていたんですけど、いつもの癖で右に傾いてしまうというのが出てしまったので、もう少し余裕を持って意識できたらよかったかなと思います。

(練習不足というのは?)サルコウに関して、もうちょっと……なんというか、去年より考えながら、いい練習をしてこられたんですけど、まだまだもっと足りない部分があったかなと思います。

(気持ち的にはいっぱいだった?)うーん……そうですね……。落ち着いて滑れたかなとは思います。(自信と気持ちをしっかり持ってスタートできた?)今シーズンはすごく頑張れたと思うので、その経験が今回に生きたなと感じて、自信を持って滑れた感じはありました。

(演技後、氷に手をついたのは?)サルコウ以外はやりきったなと考えていたので、ありがとうという気持ちでした。(ファイナルのときは去年のことがよぎったと言っていたが、今回は?)もうまったく他の試合の事を考えず自分に集中して滑れたので、周りを気にしないでできたと思います。

(今自分の心の中にある感情で一番強いのは?)五輪シーズンというのがこんなに、いつもと違う雰囲気、いつもと違う感覚や気持ちで滑らないといけないんだなと感じました。(SPから切り替えるために何か取り組んだ?)今日の試合のイメージトレーニングを何十回もして、暇さえあれば考えているような感じで切り替えをしました。

(五輪シーズンの雰囲気を楽しめた?)シーズンを通して見たらすごく楽しめたと思うんですけど、1つ1つの試合を考えていくと苦しいところやうれしいところなど、いろいろな感情がたくさんあります。

三原舞依は5位、五輪目指し「もっともっと強くなりたい」

SPのミスを挽回した三原舞依は合計200点超えで5位 【写真:坂本清】

(サルコウのあとは、すごいガッツポーズが出たが?)2週間くらい前の練習で、3連続までノーミスできていたのに、最後のサルコウでミスしてしまうという演技が何回かあって、最後の最後まで気が抜けないと思っていました。練習のときにビデオを撮ってもらって、タイミングとか滑り方とかを、自分なりに「こういうイメージで跳ぶ」というのをしっかり考えてきました。それを全て出すことができたので、うれしいなという意味もあってガッツポーズしました。

(ショートが終わった後、今日のフリーまではどう心を立て直した?)浅田真央選手のソチオリンピックの素晴らしいフリープログラムを思い出しながら滑った世界選手権とか、今シーズンのグランプリシリーズ(以下、GPシリーズ)2戦でショートをミスしてしまってそこから立て直せたという自分を思い出しました。先生にも世界選手権で立て直して滑れたし、今シーズンのGPシリーズ2戦では、しっかりとフリーでノーミスして追い上げたということを自信に持ちなさいと言っていただけたことが大きかったなと思います。

(動画は何を見た?)浅田選手のソチオリンピックのフリーはもちろん見ましたが、世界選手権や今シーズンのGPシリーズ2戦分の動画は見ませんでした。(GPシリーズの)フランス大会が終わってから全日本までしっかり毎日練習してきたその演技をいつも撮ってもらっているので、それを見直しました。他のトップの選手よりはまだまだだですが、自分なりにうまくなってきたという意識があったので、それを自信に持って今日は滑りました。

(全日本ジュニアで表彰台に乗った頃から、ここまでの道のりを振り返ると?)ジュニアの頃からここまで来られたのはたくさんの方々のお陰です。家族や先生方や、会場に来て応援してくださっている皆さんや、学校の友達とか先生にもすごく応援のエールをいただいて、今の私がここにいるんだとあらためて感じることができました。ジュニアの頃からここまでこられて良かったなと思います。オリンピックに出られるか分かりませんが、オリンピックにかける思いというのが小さい頃からあります。今回出られなくても次のオリンピックを目指してもっともっと強くなって、オリンピックに出られるような気持ちの強さやコントロールができるようにしたいです。

(今季を振り返ってどうだった?)今季はショートもフリーも良かったなと思える演技ができた試合がまったくありませんでした。悔しい思いが多かった1年だったかなと思いますが、全日本のフリーで今までにないような演技ができたのはすごくうれしいなと思います。来年に向けて切り替えていけたらいいなと思います。

(世界選手権のときも、演技の途中から泣きそうだと言っていたが?)世界選手権のときは後半の3連続くらいっていってたと思うんですけど、今日は2つ目のジャンプが終わって、2つのスピンが終わって止まるところからすごく拍手をたくさんいただけて。すごく涙が出そうになったんですけど、まだ終わりじゃないと切り替えました。

本郷理華は6位「応援が力になった」

ミスが出てSPから順位を落とした本郷理華 【写真:坂本清】

(緊張感のある試合だったが演技前はどういう心境だった?)演技前はとにかく練習してきたことを出すと。先生にも「練習でできていたことを、しっかり出せるように」と言われたので、そういう気持ちでいきました。

(転倒もあったが、演技中はどのように自分を押し進めていた?)いつも通りの緊張で特別に力みすぎたという感じはなかったんですが、あまりいいジャンプがありませんでした。転んでしまったのもあるし、もっといいジャンプができたと思うものもあったことを考えると、まだまだ足りなかったんじゃないかなと思いました。

(宮原選手が高得点を出した余韻が残る中だったが?)あまり点数は気にしていなくて、最初から点数よりも自分が練習でできていた一番いいものを試合でやりたいと考えていたので、気にしていなかったです。

(自分が練習でできていた演技とは?)グランプリシリーズが終わってから1カ月弱くらいはミスをしない演技を心掛けてきて、だいぶ練習でもできるようになっていました。12月くらいからはショートもフリーもノーミスで演技できるようになってきたので、そういうのも出したかったし、全日本直前はジャンプだけじゃなくて細かいところまで気をつけて練習していたので、そういうところまで出し切りたかったです。

(お客さんの心を動かした演技だったのでは?)自分の中では納得できていないんですけど、観客の方の応援や「頑張れ」という声がすごく力になりました。

7位本田真凜「描いていたスケート人生から変わっていく」

演技を終えた本田真凜は必死に涙をこらえた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

(演技を振り返って?)慎重に慎重に行き過ぎているかなと、滑りながらも感じていて、ショートが終わってからやっぱり自分の中でも強く気持ちを保てていなかったなと思うので、自信を持って舞台に立てるような選手になりたいなと思います。

(メディアでも今年注目されることが多かったと思うが、成果とのギャップはどう感じる?)全然……シニアの舞台で成績も結果も残せていないですし、自分に自信を持たないといけないと思うので、気持ちの整理がついたらまたスケートを頑張りたいなと思います。
(最終グループの緊張感はどんなふうに受け止めていた?)すごく緊張して、思いっ切り演技ができませんでした。今はすごく悔しいですが、後悔というよりは自分の今までやってきたことに少し間違いがあったんじゃないかと思うので、見つめ直していきたいなと思います。

(間違いというのは、試合の臨み方? 練習? どのあたり?)一緒に練習している宮原(知子)さんみたいに、尊敬する選手が身近にたくさんいます。もっと見習って、これから一緒に戦えるように頑張りたいなと思います。

(今の時点で4年後というのは、どう捉えている?)自分が描いていたスケート人生というのは今日で変わっていくかなと思うんですが、今はあまりスケートのことが考えられないので、また考えていきたいなと思います。

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