復活宮原が4連覇「絶対五輪に行きたい」 全日本フィギュア女子FS後コメント
メダルを手にする(左から)2位の坂本、優勝した宮原、3位紀平 【坂本清】
2位はSP1位の17歳、坂本花織(シスメックス)でフリー139.92点、合計213.51点。3位は紀平梨花(関西大KFSC)で合計208.03点、GPファイナルに出場した樋口新葉(日本橋女学館)は合計206.96点で4位だった。5位からは三原舞依(シスメックス)、本郷理華(邦和スポーツランド)、本田真凜(関西大中・高スケート部)と続いた。
今大会は来年2月の平昌五輪代表選考会を兼ねている。女子シングルの代表枠は「2」で、残り「1」となった代表は24日の全種目終了後に発表される。
宮原知子「優勝しないわけにはいかない」
全日本4連覇で五輪代表に内定した宮原知子 【写真:坂本清】
(初めて五輪が懸かったフリーを滑り終えて何を感じる?)せっかくずっと全日本で優勝してきて、今回は優勝しか(五輪出場への)確実な道がないという中で、優勝しないわけにはいかないという強い気持ちがあったので、絶対行きたいという一心で滑っていました。
(3連続はどんな思いで踏ん張った?)結構緊張していたんですけど、練習で悪いジャンプというか失敗がなかったので、「本番だけ失敗するわけがない」と自分に言い聞かせながら根性で踏ん張りました。
(涙は今までのことを思い出してのもの?)この全日本でしっかり復活するためにずっと頑張ってきたのですが、ショートではせっかく頑張ってきたジャンプで全然いいのが出来なくて悔しくて。フリーではもうやるしかないって思いながらやって、本当にできたので、その嬉しさで。
(濱田先生にはどう送り出された?)「自分らしい蝶々婦人を滑ってきて」と言っていただけました。(先生も演技後に涙を浮かべていたが?)お互い泣いていたので、あまり自分は覚えてないんですけど、本当にここまで頑張ったって言っていただきました。
(ここで決めなきゃと思い切り3連続を着氷したと言っていたが、不安な部分もありながら気持ちを入れれば跳べると感じた?)ジャンプはいつも(のシーズン)より(練習を)始めるのが遅くて、今まで以上にジャンプで苦しんだときもあったんですけど、試合に来てからは絶対に飛べるようになっていたので、あとは試合でいかに気持ちをコントロールするかというのが課題でした。それをここで克服できなければ日本代表になる権利がないと思って、頑張ってここだけは(決めたい)と思って踏み切りました。
(五輪に出られるとなったらどのような気持ちで臨みたい?)もし出られるとなったら、もう1回泣いちゃうかもしれないですけど、もし行けるってなったら本当に楽しみで仕方がないと思います。
2位の坂本花織「ヒヤヒヤしすぎて何にも覚えていない」
SPトップの坂本花織は合計213.51点で2位 【写真:坂本清】
(演技を振り返って)最初の3回転+3回転のトウループでちょっと(回転が)足りなかったかなと思いながら後の演技を続けたんですけど、最初でヒヤヒヤしすぎて後のことを覚えていなくて、気付いたら最後のスピンでした。(フリー最終滑走はどういう気持ちだった?)去年(三原)舞依ちゃんが(シニア)1年目で表彰台に乗っていました。舞依ちゃんができるなら自分もできるだろうと(気持ちを強く)思ってやりました。
(キス&クライで「あれーっ」と叫んでいましたが?)叫んでいましたか?(笑)(結果を見て)何か取りこぼしがあったのかなって思いました。(衣装を変えたが?)緑の衣装も好きでしたが、赤の方がリンクに映えるし、ちょっと(気持ちが)燃え上がる感じが出ていいかなと思いました。
(かなりきつかったのでは?)もう、ヒヤヒヤしすぎて何にも覚えていなくて。とりあえずスピンの数を数えるくらいしか意識がなかったです。(演技が終わった直後は何を思った?)一番に思うのは、最初は怖かったなと思いましたが、とりあえずは全部出し切れたので良かったって思いました。(演技後は「あー終わった!」という顔をしていたが?)しんどかった……。もう疲れて。本当に良くやり切ったなと思いました。
(最近の9試合くらいで何が変わった?)本当に練習で自信を持って試合に臨めるようになったのが、すごく変化というか、ここまで伸びたのかなと。(自信がつかない練習と、自信がつく練習とは?)練習でもノーミスでできるようにしていました。練習でできていることは試合でもできると思ってやったので、そこが前と違うかなと思います。(代表争いに“台風を吹き込む”という意欲はあった?)それまでは五輪のこととかもなんとなく考えてはいました。(実際に)全日本になったら、この今の全日本という試合を頑張ろうと思いました。
(ジュニアからシニアに上がるときに変身をすると言っていたが、どんな変身ができた?)ジュニアのときは一緒に試合に出る日本選手達と仲良くやって、試合もやって……みたいな感覚でした。シニアに上がるとずっとぴりぴりしていて、あーやっぱりシニアは違うなと。最初はその空気が本当に重過ぎて全然自分に合わないなと思っていましたが、だいぶそれにも慣れてきました。(みんなを見て負けないぞと思うようになった?)だいぶ思えるようになりました。
(フリーのプログラム「アメリ」について最初は苦労していた。どうやってものにした?)もともと体力は課題でした。去年のフリーは本当に最初から最後までスローで、ジャンプも少ないしコレオもないしというプログラムでした。そこから(今季は)急にずっとフルで動いているプログラムだし、ジャンプも……。いや、ジャンプは多くないか(笑)。(コレオ)の30秒だけ。でも本当にきつすぎて、これは絶対もたないでしょって思いましたが、やればやるほどだいぶ身についてきました。
(「オリンピック」の字で言うとどこまで見えた?)それは明日分かります(笑)。
紀平梨花は3位「トリプルアクセルは自分の武器」
SPと合わせて3本のトリプルアクセルを決めた紀平梨花 【写真:坂本清】
(表彰台は考えていた?)目標にはしたいなと思っていました。自分のできる限りの全力で、最高の演技を目指していたので、その点ではもう少しできたかなと思います。でも、それに近い演技ができたことがすごくうれしいです。
(前回は「何も考えずに跳ぶといい結果が出る」と言っていたが、今回はどうだった?)今回は言葉は思い浮かばなかったのですが、思ったよりも「無」になり過ぎているくらいの緊張感でした。でもそこで(トリプルアクセルを)決められたのは、ここに来てからも調子がよく決まっていたから、そのイメージのままで(ジャンプを)踏み切れたかなと思うので、練習の成果だと思いました。
(トリプルアクセルは自分の代名詞みたいになってきた?)トリプルアクセルは自分の武器だなって最近思えるようになりました。これからも確率をさらに上げて、絶対に確率が落ちないように、そしてずっと跳び続けられるように頑張りたいです。そこが一番重要だと思っているので、これから4年後も絶対跳べるようにしたいです。
(五輪にいけない分インパクトを与えようと言う気持ちがあった?)五輪の懸かった試合でみんなすごくいい演技をすると思ったんですが、練習してきた分は私も絶対にやってやりたいなという気持ちがありました。たくさん練習していたのにうまくいかないのは本当に嫌なので、絶対練習してきた分だけは出せるようにと心掛けました。
(年齢制限で五輪出場資格がなかった、2006年トリノ五輪の前の浅田真央さんのようになりましたね?)確かにそうなのかもしれないですけど……(笑)。やっぱりこれからもずっと跳び続けて、浅田真央選手にさらに近づけるようにしていきたいなと思います。