夏冬2冠を狙う流経大柏がさらに化けた!? ハイレベルなチーム内競争で攻撃が進化

平野貴也

Aチームは最高峰のプレミアへ復帰

Aチームのプレミアリーグ復帰が決定。Bチームのプリンス関東昇格の道も開けた 【平野貴也】

 選手層の厚さを示す話がある。流経大柏のトップチームは、今季、プリンスリーグ関東で2位。上位3チームに与えられるプレミアリーグ参入戦の出場権を獲得した。そして、15日と17日に行われた参入戦を見事に勝ち抜き、1年で最高峰のプレミアリーグへの復帰を決めた。

 本田監督は「これで千葉県1部リーグを優勝したBチームの子たちが、関東の参入戦に出られるよ」と満面の笑みを浮かべた。高校年代のリーグ戦は同一のクラブや学校から複数のチームが参加できるようになっている。ただし、同じカテゴリーに複数のチームが所属することはできない。つまり、トップチームが昇格できずにプリンス関東に留まれば、Bチームはプリンス関東参入戦には出場できない仕組みだ。

 もしBチームが23日、25日に行われる関東参入戦を勝ち抜くと、来季は流経大柏のBチームが横浜F・マリノス、大宮アルディージャ、川崎フロンターレ、東京ヴェルディなどのJユースと肩を並べて対戦することになる。

 かねてから、本田監督は「A対Bでプライドを持たせたい。周りからはBチームが強いと言われるけれど、そんなことはなくて、やっぱりAとは違う。本当に強いならトップがプレミア、Bがプリンスにいるはず」と言ってきたが、いまや実現に近い状況にある。他にはないハイレベルなチーム内競争による攻撃の進化を経て、流経大柏は選手権での全国2冠達成に挑む。

2/2ページ

著者プロフィール

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント