選手権の主役候補だった市立長野・新井光 予選敗退の悔しさを胸に湘南で飛躍へ

安藤隆人
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曹監督から期待を寄せられる新井

湘南入りが内定している新井光。選手権に出場していれば主役候補の1人だったが…… 【安藤隆人】

 来季の湘南ベルマーレ加入が内定している市立長野(長野)のFW新井光。選手権に出場していれば、間違いなく今大会の主役候補の1人だったが、市立長野は長野県予選決勝で上田西に2点を先行される苦しい展開に陥った。後半25分に新井がPKから1点を返すが、届かず。1−2で敗れ、新井の高校サッカーは幕を閉じた。

 新井は全国的には無名かもしれないが、湘南・曹貴裁(チョウ・キジェ)監督のちょう愛を早くも受け、着々と成長を遂げている。

 もともと彼の所属する市立長野は昨年のインターハイ(高校総体)に初出場するまで、無名の存在だった。だが、地元のJクラブであるAC長野パルセイロと密接な関係にあり、サッカー部の強化が図られていた。

 その密接な関係とは、市立長野サッカー部の新入生の中から希望者を長野のU−18チームに登録し、1年間ユースメンバーとしてプレーさせ、高2に進級するときに再びサッカー部に登録させるというシステムだった。新井はその中の1人で、もともと今年のチームは実力的にも非常に高いチームだったのだ(※2013年10月からスタートしたこのシステムは、昨年の9月に終了した)。
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著者プロフィール

1978年2月9日生まれ、岐阜県出身。5年半勤めていた銀行を辞め単身上京してフリーの道へ。高校、大学、Jリーグ、日本代表、海外サッカーと幅広く取材し、これまで取材で訪問した国は35を超える。2013年5月から2014年5月まで週刊少年ジャンプで『蹴ジャン!』を1年連載。2015年12月からNumberWebで『ユース教授のサッカージャーナル』を連載中。他多数媒体に寄稿し、全国の高校、大学で年10回近くの講演活動も行っている。本の著作・共同制作は12作、代表作は『走り続ける才能たち』(実業之日本社)、『15歳』、『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』、『ムサシと武蔵』、『ドーハの歓喜』(4作とも徳間書店)。東海学生サッカーリーグ2部の名城大学体育会蹴球部フットボールダイレクター

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