チームスタイルで占うJ1昇格PO決勝
最多得点の名古屋、最少失点の福岡を分析

PO決勝はJ2屈指の“ほこたて”対決

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 J1とJ3よりも一足早くレギュラーシーズンを終え、J2は12月3日に行われるJ1昇格プレーオフ(PO)決勝1試合を残すのみとなった。Jリーグが「夢と絶望の90分。」と銘打った試合に臨むのは、リーグ戦3位で最多得点(85点)を挙げた名古屋グランパスと、リーグ4位で最少失点タイ(36点)のアビスパ福岡という明確な特徴を持つ2チームだ。


 そこで今回はデータスタジアム株式会社が新たに開発した「チームスタイル指標」を元に、両チームの2017年レギュラーシーズンの戦いを振り返った。「チームスタイル指標」とは、各試合のプレーデータをパターン別に分類し、リーグ内での偏差値をはじき出したもの。偏差値50は、J2・22クラブの平均的な攻撃回数を表している。J2屈指の“ほこたて”対決を前に、両チームの攻撃スタイルを分析したい。

「ポゼッション」と「中央攻撃」の名古屋

【データおよび画像提供:データスタジアム】

 名古屋の大きな特徴は「ポゼッション」と「中央攻撃」。自陣からの攻撃でも敵陣でボールを奪ったとしても、じっくりとパスを回しながら中央を崩しにかかる。「中央攻撃」の偏差値72はリーグ1位だ。具体的な崩し方としては「コンビネーション使用率」が高く、複数人が絡んでペナルティーエリア内への進入を試みる。風間八宏監督が川崎フロンターレ時代から見せていた特徴は、就任1年目の名古屋でもしっかりと表現されている。


 また、シュートを打つ機会は多くないものの、打ったシュートが決まる確率(ゴール率)は総じて高い。偏差値40と「ショートカウンター」を仕掛ける頻度こそ少ないものの、そこからのゴール率もリーグ5位を誇る。チーム得点王のシモビッチ(18得点)に加え、青木亮太が11得点、田口泰士が9得点と中盤の選手たちがゴールに迫る。


 一方、画像には掲載していないが、被データに注目するとポゼッション志向が強いだけに、カウンターにはめっぽう弱い。「ショートカウンター」と「ロングカウンター」の攻撃を受けた回数はどちらもリーグで5番目に多く、そこからシュートを打たれる確率はJ2で最も高い。カウンターを食らった場合は、シュートを打たれる可能性が高いと覚悟しておく必要がある。


 エリア別では、名古屋から見て左サイドから攻撃を受けるケースがリーグ5位と多いものの、シュート率は5番目に低く、崩される頻度は高くない。逆に右サイドは攻撃を受ける頻度こそ少ないものの(20位)、シュートを打たれると高確率で決められている(ゴール率は最も高い)。

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