ドームのメインに初めて上がる内藤哲也
「オカダには大事な部分が欠けている」
夢と語っていた東京ドームのメインに立つ内藤哲也。その心境を改めて語ってもらった
夢と語っていた東京ドームのメインに立つ内藤哲也。その心境を改めて語ってもらった【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレス年間最大であり年始の名物イベント「WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム」が2018年1月4日に開催される。その第1弾対戦カードとして発表されたのが、メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合、王者オカダ・カズチカと今年のG1クライマックス優勝者・内藤哲也の一戦だ。


 16年6月の大阪城ホール大会でIWGPヘビー級王者に返り咲いたオカダは、ここまで8度の防衛戦を乗り越え17年を越年。最長防衛記録の更新とともに、棚橋弘至が持つ最多防衛記録(11回)も視野に入ってきた。


 一方、そのオカダにベルトを奪われたのが内藤。大阪でのビッグマッチに敗れた後はすぐにIWGP戦線に絡むことはなかったが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのリーダーとして、絶大なファンの支持を獲得。東京スポーツ制定のプロレス大賞16年度MVP、雑誌「Number」プロレス総選挙1位に輝き、絶大な人気を集めた。


 その内藤がプロレスラーになる前から「3つの夢」と語っていた1つが「東京ドーム大会のメイン」に立つこと。「新日本プロレスのレスラーになる」「IWGPヘビー王座を巻く」ことを成し遂げ、最後に残っていた夢を、遂にかなえる時が来た。


 今回はその内藤に独占インタビュー。夢の舞台だと語っていた東京ドームのメインに向けての心境を聞いた。

夢の舞台に「ワクワクしている」

ドームのメインに向け「非常にワクワクしています」と語る内藤。しかし、まだワールドタッグリーグ中ということもあり、意識は向いていない
ドームのメインに向け「非常にワクワクしています」と語る内藤。しかし、まだワールドタッグリーグ中ということもあり、意識は向いていない【写真:SHUHEI YOKOTA】

――東京ドームのメインが早々に決まり、内藤選手としては、レスラーになる前の夢がかなうことになりました。あらためて心境は?


 非常にワクワクしていますね。オレが今まで、見たことがない景色、それが東京ドームのメインイベントの花道であり、リングであり、試合後であり。経験したことがないので、非常にワクワクしています。

 4年前も同じ対戦相手でしたが、当時は会場のお客様に非常に笑われました。「東京ドームのメインがお前の夢か」と。それはオカダにも「小さい」と笑われましたが、今でもオレの夢であり、ワクワクしていますよ。


――対戦カード発表記者会見の際には「想像しながら待っている」とお話されていましたが、そのイメージは色濃くなってきましたか?


 現時点で言えば、まだワールドタッグリーグ中ですから。俺の目はまだ完全にドームに向いていないですね。その具体的なものは、会見の時からはっきり言って、変わっていないです。


――ワールドタッグリーグに関しては、出場を希望していましたが、ドームの対戦カードが決まっていたため、今年は出場できませんでした。


 何でエントリーできないのか。それに棚橋(弘至)、ケニー(・オメガ)、内藤、オカダ、この4人が出ていないのに、どこがワールドタッグリーグなんだよと。そういう気持ちがあるから、いまだに悔しさは残っていますね。

 ただこの4人が抜けた状態で、エントリーしているほかの選手がどれだけのものを見せられるか。特に、同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのEVILとSANADAが、一体どれだけのものを見せてくれるか、非常に楽しみです。


――やはり同じユニットの選手が活躍することを望んでいると?


 望んでいますし、そうなると思います。またワールドタッグの盛り上がりは、彼らにかかっていると思います。もし盛り上がらなかったら、彼らの責任。仲間だから彼らを持ち上げようとは思っておらず、もし失敗したらお前らの責任だよと。そういうプレッシャーを掛けたいですね。

 オレ自身は、彼らに「このままでいいの? 内藤の下でずっといいの?」と。このロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンというユニットは、常にみんなで競い合うことで、ユニットとして上がっていくので。「いつまでもロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは内藤のユニットじゃないんだ」と、オレを焦らせて欲しいです。


――確かにこの2年間のロス・インゴベルナブレス旋風は内藤選手の活躍とともに盛り上がりを見せていましたが、内藤選手自身はほかのメンバーにも目を向けて欲しいと?


 この2年、間違いなくオレが新日本プロレスのトップであり、話題の中心にいましたから。メンバーにはそのオレの存在を刺激に変えて欲しいと思い、たくさんの刺激をユニットメンバーに与えたと思います。本当はもっと今年、オレが焦るかなと思っていたのですが、そこまででしたね。来年、どんどんオレを焦らせてほしいです。それは仲間割れをするという意味でなく、ユニットとして競い合っていきたいです。

東京ドームのメインに立ちたくIWGPに挑む

IWGPのベルトが欲しいからではなく、ドームのメインとしてふさわしいのがIWGPヘビーの試合。だからこそ自身が立つ意味がある
IWGPのベルトが欲しいからではなく、ドームのメインとしてふさわしいのがIWGPヘビーの試合。だからこそ自身が立つ意味がある【スポーツナビ】

――それでは2017年を振り返ってみたいと思います。1.4東京ドームでは棚橋選手とのIWGPインターコンチネンタル(IC)王座戦でした。この試合では王者として棚橋選手の挑戦を退け、「棚橋超え」を成し遂げた試合でもあったかと思います。


 棚橋を超えたのは、オレ個人としては、去年ぐらいですかね。ただ、オレが思っていただけで、お客様にはあまり伝わっていないし、新日本プロレスにさえ伝わっていない。それを今年の1.4東京ドーム、新日本プロレス最大のビッグマッチできっちり棚橋を倒し、こうして皆様に示すことができたと。完全にたたきつぶす姿を見せられ、棚橋がオレより下ですよと皆さんに示すことができた試合でした。

 あと東京ドームでは、今までシングルで勝利したことがなかったので。あの広い会場では一体感が生まれにくいと言われる中で、東京ドームのお客様を手の平に乗せるというのはこういうことなのかなと、初めてつかんだ試合でした。

 オレは今まで棚橋選手に憧れてきましたから、それをはっきり超えたことを皆様にお見せすることができたから、今年の1.4東京ドームの試合は鮮明に覚えています。


――その後はIC王者としてマイケル・エルガン選手(2月)、ジュース・ロビンソン選手(4月)の挑戦を退けました。ただ、王者であるがゆえに、3月のニュージャパンカップにはエントリーできず、またタイガーマスクW選手との防衛戦も希望しましたが、それもかないませんでした。内藤選手の意見が通らないということも上半期は多々ありましたが?


 確かに、オレの提案、アイデアは新日本プロレスが採用してくれませんでした。ただ、一番重要なのは自分の意見が通るか通らないかではなく、こう思っているんですよということを皆様に伝えること。思い通りにならなかったですが、ちゃんと口にして皆様に伝え、伝わったという意味では良かったですね。


――そして6.11大阪城ホール大会では棚橋選手に敗れ王座陥落となりました。この試合後はIC王座戦線からは離れると明言されました。この気持ちは今も一緒ですか?


 変わらないですね。今年1年、何度もICのベルトを投げ飛ばしました。それは昨年、IWGPヘビーでも同じことをしましたが、感覚的にはIC王座とIWGPヘビー王座を並べた時、1番のベルトはやっぱりIWGPだと。この思いは昔から変わりません。オレがそのトップでないベルトを狙うことはもう2度とないと今でも思っています。

 ただこの2つのベルトの存在を超えているのが、内藤哲也の存在だと。IWGPを巻いた時にも言いましたけれども、今だにその思いは変わらないです。


 それなら何故、東京ドームでIWGPに挑戦するのか。それはビッグマッチのメインイベントはIWGP戦であるべきだと、オレは思っています。4年前、ファン投票というお客様の力を借りて、責任を押し付け、ほかの試合をメインにした。今だによく分かりません。IWGP戦こそビッグマッチのメインイベントであるべきだと思っているので、オレは今年のドームでファン投票をやろうとは言わなかったわけですし。

 東京ドームのメインに立つには、IWGP戦しかないわけです。ですから、今回オレはIWGPに挑戦するわけです。それが欲しいからではなく、東京ドームのメインだから挑戦するわけです。

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