サッカー日本代表は現地時間１４日、ベルギーのヤン・ブレイデルスタディオンで国際親善試合のベルギー戦に臨む。試合を翌日に控えた１３日、選手たちがトレーニングを行い、メディア対応に応じた。

　別メニュー調整となった長谷部誠は、出場について「間に合うかは監督が決めること」としながら、ベルギー戦に向けては「個々の能力では相手が明らかに上だけれど、そういう相手にどういうプレスを掛けていくのか。自分たちの中でしっかり共通意識を持つことが大事」とポイントを語った。

「まだゲームを読む力が足りない」

（今日は別メニューだったが）ボールを使ったトレーニングもやりましたけれど、間に合うかどうかというのは監督が決めることですし、もちろんチームともコンタクトを取っているので、そういうところで、いろいろあると思います。

（どのタイミングでプレスを掛けにいくのかについては、選手が状況を見て判断すべきと監督が言っていたが）それはもう監督が来た当初から変わりません。監督は戦術の部分では、かなりプレッシャーの掛け方などはやりますけれど、相手がどう出てくるかはピッチの中でしか分からないこと。ピッチの中の選手が判断すべきという話は、そんなに新しい話ではないです。

　状況判断の部分で言えば、ブラジル戦はいろいろ難しいゲームだったとは思いますが、前から奪ってハマった時間帯があった分、前からいこうとしてカウンターを食らったりとか、まだまだそういうところはゲームを読む力が足りない。自分を含め、経験のある選手がゲームをコントロールしていかなければいけないと思います。

　もちろんブラジルぐらいの相手であれば、個人技で前の選手をはがしていくと思いますが、前半もそうでしたし、後半も自分たちが相手のサイドバックを前に出させて、そこで一気にプレッシャーを掛けたときには、かなりいい形でボールを取れていました。そういうのは相手を見ながら、自分たちでスイッチを入れてやっていくことが大事だと思います。

（ベルギーは３バックだが）オーストラリアも同じ３バックで（日本が）勝てたという良いイメージがありますけれど、相手がベルギーになったときに個々の能力では明らかに上ですし、そういう相手にどういうプレスを掛けていくのか。昨日、今日の練習でもそうですけれど、自分たちの中でしっかり共通意識を持つことが大事だと思います。

「どれだけ決定機を作れるか、トライし続けるだけ」

　自分がどれだけできるかというのはブラジル戦と一緒です。もちろん日本がベルギーに勝てば、チームに帰ったときにでかい顔ができるので（笑）、勝ちたいです。

（ブラジル戦後に監督からフィードバックは）個人的にはないですけれど、チーム全体としては、前半は完全にやられていて、後半は相手が緩んでいる感じでしたが、前半の守備についてはミーティングで、どうしていこうというのはありました。

（次に出番があれば）やることは、あまりブラジル戦と変わらないです。求められている守備面でしっかりやる中で、どれだけ決定機を作れるかトライし続けるだけです。

（投入されてから戦術の難しさを感じたか？）試合に入るときに監督から言われていたことと、実際に入ってからの状況が違っていたので、少し戸惑いました。監督には「ボランチをしっかりケアするように」と言われたんですけれど、入ったら「どんどん前にいくぞ」という感じになっていて、どういけばいいのかという戸惑いはありました。でもそこはチームメートとも話しましたし、今は頭の中では整理できています。

「スイッチを入れる役割をしなければいけない」

（どのタイミングでプレスを掛けにいくのかについては、選手が状況を見て判断すべきと監督が言っていたが）僕のポジションが（スイッチを入れる）役割をしていかないといけないし、後ろの選手に頼りっぱなしにするのではなく、ＦＷを動かして守備のスイッチが入れられれば、もっといいんじゃないかと思います。

（昨日の練習で監督からいろいろ指示を受けていたが）「自分のポジションから離れるな」というのは言われていました。「自分のゾーンで、自分の役割をしろ」ということです。

（スイッチ役を意識するようになったのは、今回の欧州遠征から？）そうですね。格上の相手なので、中途半端にいっても（ボールを）取れないのは、この間の試合（ブラジル戦）でも分かったので。次の試合も絶対にそうなると思うので、そこははっきりしないといけないと思います。