北中米カリブ海王者パチューカ低迷の理由 本田に期待される柔軟性、豊富な経験
18チーム中12位に低迷
パチューカは今季の国内リーグで中位に甘んじている 【写真は共同】
北中米カリブ海王者が中位に低迷している理由は、いったいどこにあるのだろうか。そして、本田は何を求められてパチューカに加入し、現状でクラブやチームからの期待に応えることができているのだろうか。
16−17シーズン後半から得点力不足に
しかし、17年に入ると状況が変わる。リーガMXの2017後期リーグでは6勝6分け5敗、16得点16失点で10位となり、リギージャ進出を逃してしまった。17試合で16失点と守備では高い安定感を見せていたが、わずか16ゴールしか奪えなかったことが中位低迷の要因となった。開幕2連勝と好スタートを切り、シーズン半ばまでは上位を維持していたが、第11節ケレタロ戦から6試合連続ノーゴールと急激な得点力不足に陥り、最終的にはリギージャ圏内から脱落してしまった。
CLや代表ウイークで抱えた疲労の影響も
16−17シーズンのCLを制したが、後半から得点力不足に陥っていた 【写真:ロイター/アフロ】
スケジュールを見ると、3月15日にFCダラスとの準決勝第1戦をアウェーで戦い、中2日の18日にケレタロ戦に臨んで0−3の完敗を喫している。その直後には代表ウイークがあり、各国代表に名を連ねる選手たちはそちらでの活動も余儀なくされた、前述のケレタロ戦からリーガMXで不振に陥ったことを考えると、CLや代表ウイークで抱えた疲労の影響は否定できない。
また、中南米のチームは国内リーグよりも国際大会を重視する傾向があり、CLやコパ・リベルタドーレスで上位進出を果たしたチームが、国内リーグで苦戦を強いられ、残留争いに巻き込まれる事例もそれほど珍しくはない。国際大会と国内リーグ、両コンペティションを両立させることの難しさを考えた時に、パチューカがCL制覇に高い比重を置いたとしても不思議ではない。