日本馬と岩田、武豊が韓国競馬を席巻! 「馬券を売れる日が来れば」の声も

山本智行

昨年に続き日本馬ワンツーフィニッシュ

韓国のビッグレース「コリアカップ」は岩田騎乗の日本馬ロンドンタウンが勝利! 【写真:有田徹】

ユタカ、岩田がともに韓国初騎乗初制覇だ。第2回「コリアカップ」(韓国GI、ダート1800メートル)は10日、ソウル競馬場で行われ、岩田康誠騎乗のロンドンタウン(牡4=栗東・牧田和弥厩舎、父カネヒキリ)が逃げ切り勝ち。岩田は日韓で土日重賞制覇を達成した。連覇を狙った武豊のクリソライト(牡7=栗東・音無秀孝厩舎)は無念の2着だったが、昨年に続き日本馬のワンツーフィニッシュ。3着は米国のパパショットが入った。

 また第2回「コリアスプリント」(韓国GI、ダート1200メートル)は武豊騎乗の日本馬グレイスフルリープ(牡7=栗東・橋口慎介厩舎、父ゴールドアリュール)が2番手から抜け出し、快勝した。

明暗を分けたのはダートの厚さ

日本の2頭を含む外国馬6頭、地元の韓国馬5頭がエントリーした 【提供:山本智行】

日本のジャパンカップにならって創設2年目を迎えた国際レースには、日本の2頭を含む外国馬6頭、地元の韓国馬5頭がスタンバイ。レースはロンドンタウンが好スタートからハナを奪うと、初代王者クリソライトのプレッシャーを跳ね返し、そのまま押し切った。土曜日中山のディアドラによる紫苑Sに続く日韓重賞制覇。Vサインを決めながらフィニッシュした岩田は「勝っちゃった。スタートが良かったし、迷わず行った」と会心の笑みを浮かべた。

「スタートが良かったし、迷わず行った」と岩田 【写真:有田徹】

 明暗を分けたのはダートの厚さだった。日本に近い砂馬場ながら、この日は砂が浅く、レース前には両陣営ともひとつのポイントとして挙げていた。勝ち時計は昨年が1分52秒3だったのに対し今年は1分50秒7。連覇を逃したクリソライトの音無師も「うまく逃げられた。あれ以上無理するとこっちが止まってしまうし、昨年に比べても時計が速い。砂が浅いからかな」と無念の表情。ロンドンタウンの牧田師は「力をつけてます。札幌でのレコード勝ちの反動が怖かったけれど、いい調整ができた」と話し、今後はチャンピオンズカップ(12月3日、中京競馬場ダート1800メートル)での天下獲りへの意欲を見せた。

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著者プロフィール

やまもと・ちこう。1964年岡山生まれ。スポーツ紙記者として競馬、プロ野球阪神・ソフトバンク、ゴルフ、ボクシング、アマ野球などを担当。各界に幅広い人脈を持つ。東京、大阪、福岡でレース部長。趣味は旅打ち、映画鑑賞、観劇。B'zの稲葉とは中高の同級生。

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