日本馬と岩田、武豊が韓国競馬を席巻! 「馬券を売れる日が来れば」の声も

山本智行

武豊も満足「また来たいです」

1200mの韓国GI「コリアスプリント」は武豊騎乗の日本馬グレイスフルリープが好スタートから押し切った 【写真:有田徹】

 一方、コリアスプリントは単勝14.2倍の6番人気で武豊騎乗のグレイスフルリープが好スタートを決めると2番手をキープ。4角から逃げ馬に並びかけると、残り300メートルで先頭に立ち、1分10秒7で押しきった。

 これまで7つの国と地域で海外113勝を挙げている武豊にとっは韓国初騎乗初制覇。「プラン通りの競馬ができた。このところスランプだったので、できれば前に行こうと思っていた。韓国で勝ててうれしい」とニッコリ。橋口師は「スムーズなレースができたのが一番。登録したときは選ばれればいいかなと思っていたが、勝てて良かった」と笑顔だった。

韓国で初騎乗初勝利となった武豊は「また来たい」と韓国競馬に満足 【写真:有田徹】

武豊は韓国GI連勝を狙っていただけに「勝ちたかった。でも、いい遠征になりました。ホスピタリティーもしっかりしているし、また来たいです」とすっかり気に入った様子だった。

世界の競馬カレンダーに組み込まれる日もそう遠くない

 ナイター開催だった第1回の入場者4万4000人には及ばないものの、今年も3万9000人を集めたビッグイベント。

 2013年のマトブンこと的場文の初勝利、2015年トゥクソムカップのエスメラルディーナの重賞制覇を現地で目撃している記者にとっても感慨深い1日だった。

 今回参加した日本の競馬関係者からは「もっと交流が広がり、馬券を売る日が来ればいいのに」という声も。北朝鮮のミサイル問題が深刻化する中、平和を謳歌できることの喜びを感じた。

 韓国競馬が世界の競馬カレンダーに組み込まれる日もそう遠くないかもしれない。

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著者プロフィール

やまもと・ちこう。1964年岡山生まれ。スポーツ紙記者として競馬、プロ野球阪神・ソフトバンク、ゴルフ、ボクシング、アマ野球などを担当。各界に幅広い人脈を持つ。東京、大阪、福岡でレース部長。趣味は旅打ち、映画鑑賞、観劇。B'zの稲葉とは中高の同級生。

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