武豊 独占インタビュー第2回 米三冠挑戦「日本競馬の新たな扉開いた」

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武豊騎手独占インタビュー第2回は“海外”をキーワードに話を聞いた 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 デビュー30周年を迎えた武豊騎手。キタサンブラックで天皇賞・春制覇、エイシンヒカリで仏GIイスパーン賞を圧勝、ラニで米国三冠クラシックレース参戦など国内・海外でメモリアルイヤーを飾る活躍を見せている。

 その武豊騎手にスポーツナビがインターネットメディアとしては初となる独占インタビュー。30年の歩みを振り返ってもらうとともに、ターニングポイントとなった馬とレース、今一番勝ちたいレース、そして40周年へ向けての抱負などをたっぷりと語ってもらった。

 第2回目はイチロー選手と共通する「4000」という数字、日本馬で挑む米三冠レースの可能性、世界一のパフォーマンスを見せたエイシンヒカリなど“海外”をキーワードに話を聞いた。(取材日:2016年9月1日)

イチロー選手は大きな励み、そして刺激

通算「4000」という数字を語れるアスリートは武豊騎手とイチロー選手だけ!? 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

――他のスポーツ界では同じ40代のイチロー選手が日米通算4000安打を達成するなど、すごい活躍を見せています。

すごいですよね。

――はい。それで、武騎手もJRA・地方・海外におけるJRA所属馬での通算勝利が4000勝目前となりました。現在のスポーツ界で「4000」という数字を語ることができるのはイチロー選手と武豊騎手しかいないということで、親交のあるイチロー選手の活躍はやはり大きな刺激になっているのでしょうか?

いやあ、大きな励みになりますし、刺激になりますね。これは昔からですけど、やっぱりカッコいいなと思います。その姿とか姿勢がプロフェッショナルという感じがしますから、ああいう姿を見ていると、当たり前ですけど、「俺ももっと頑張ろう!」と思いますよね。

――ぜひ武騎手にはイチロー選手のヒット数を抜くぐらいの勝ち鞍量産をこれからも期待しています。

はい、頑張りますよ(笑)

日本競馬の新しい扉を1つ開けた

――さてここからは、2016年の主な出来事に関してお聞きします。今年は特に海外での活躍が印象的でした。まずはラニでケンタッキーダービー挑戦。スキーキャプテン以来でした。

そうですね、21年ぶりだったんですよね。

――スキーキャプテンと言えば、僕も京都競馬場でレースを見たことがあったんですが……

京都と言うと、きさらぎ賞かな?

――はい。それで21年ぶりと聞くと、僕自身も時の流れを感じました。21年を経てケンタッキーダービーに騎乗することが決まった時はどのような思いだったのでしょうか?
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