注目度上昇中のウィルチェアーラグビー 日本代表が語る競技の魅力とリオへの抱負
車いす同士の激突に、会場がどよめく
ウィルチェアーラグビーでは車いす同士がぶつかることが認められている。会場で池崎(右)が実演すると、激しい衝突音に会場がどよめいた 【写真:田村翔/アフロスポーツ】
国際試合では日本人よりもさらに大柄な選手たちに突進される。試合中にタイヤがパンクすることもよくあるのだが、そういったタックルから守ってくれるのが前述のディフェンスの選手たちだ。そういった体の大きさや機能の違いを、チームワークや頭を使った相手との駆け引きで補えることも、ウィルチェアーラグビーの大きな魅力となっている。
リオに向けた意気込みと期待すること
4年前のロンドン大会は4位に終わった。池崎(左)はリオに向けて「メダルを勝ち取るためにやってきている」と意気込みを語った 【写真:ロイター/アフロ】
リオに向けてポイントを聞かれると、今井は「自分たちがミスをしないこと。自分たちに勝てるかどうか」と語った。島川も今井と同様の見解を示し、「今の代表は絶対に勝ちにいけるチーム。自分たちの実力が出せれば結果はついてくる」と自信をのぞかせた。
最後に、選手たちはリオをきっかけに、ウィルチェアーラグビーを「純粋にスポーツとして楽しんで見てほしい」と語った。障がいがあることは関係なく、競技スポーツとして結果を追い求めること、アスリートとして競技に取り組む姿勢を見てもらいたいと願っている。池崎は「見て感じる部分がたくさんあると思うので、まずは見に来てほしい。ウィルチェアーラグビーをもっともっと知ってもらいたい」と呼びかけて、第1部の講演を締めくくった。