注目度上昇中のウィルチェアーラグビー 日本代表が語る競技の魅力とリオへの抱負
「いざリオへ ウィルチェアーラグビーの激しさと魅力」と題し、日本代表の(左から)池崎、島川、今井がトークを展開した 【スポーツナビ】
ウィルチェアーラグビーってどんな競技?
ウィルチェアーラグビーはバスケットボールと同じ広さのコートで行われ、ボールも専用球を使う 【写真:田村翔/アフロスポーツ】
講演では、ウィルチェアーラグビーの紹介動画や選手たちの実演を交えて、まずはどんな競技なのかを紹介した。ウィルチェアーラグビーはバスケットボールと同じ広さのコートを使い、1チーム4人で行われる。ボールもラグビーで使用する楕円形のものではなく、バレーボールを基に開発された専用球を使用する。選手がボールを持ち、決められたゴールラインの上に達するか、通過すると得点となる。
選手たちには障がいの度合いによって決められた「持ち点」があるのも特徴で、0.5点〜3.5点までの7段階に分かれている。4人の合計点は8点以内に抑えなければならない。女性が一緒にプレーすることもでき、女性のプレーヤーが入ると、合計点が1人につき0・5点上乗せされる。障がいの度合いや性別に関係なくプレーできるようルールが工夫されている。
2種類の車いすとそれぞれの役割
オフェンス用の車いすに乗る島川(左)と、ディフェンス用の車いすに乗る今井。実演を交えながら、それぞれの特徴を説明した 【スポーツナビ】
ディフェンス用の車いすには前方にバンパーと呼ばれる箇所があり、車いすにひっかけて相手の突破を妨害することができる。今井は、「速く動くのが難しかったり、ボールを持つことは少ないけれど、ボールを持っていないプレーヤーを生かす動きであったり、スペースを作る動きをやっている。地味なプレーだけれど、それがゴールにつながる」と自身が担う役割の魅力を語った。