NBLとbjリーグが夢の頂上決戦 「DREAM GAMES」開催発表会見

スポーツナビ

新リーグ開幕前にはもっと積極的にやる

会見では、川淵会長(中)を挟んでNBLの堀井副理事長(右)とbjリーグの河内コミッショナー(左)が早くも火花を散らしていた 【スポーツナビ】

以下、質疑応答。登壇した3名に加え、会見に参加した実行委員会のメンバーが質問に答えた。

――試合は9月13日だが、下旬には代表のアジア選手権が控えている。代表候補の選手たちは参加するということでチームの了承を得ているのか?

堀井 ここは代表の練習がない日です。23日からアジア選手権ですので、その前の合宿はこの試合が終わったあとからということになっています。選手をどこまで使うかというのは各チームの監督の判断によると思いますが、そこは皆さん他の活動はなしということにさせていただきました。

――外国人枠以外のルールについてもボールはどうするのかなど、細かなルールなどが決まっていれば教えてほしい。

実行委員 ボールについては両リーグで異なるボールを使っているので、半々で考えています。前半と後半なのか、ピリオドごとなのかを調整して、両リーグのボールを使うということで考えています。審判についても、両リーグそれぞれの登録審判がいますので、3名のうち、(NBLが)2人と(bjリーグが)1人、(NBLが)1人と(bjリーグが)2人という形で調整を図っています。それ以外のルールにも細かな違いがあるのですが、両リーグの審判部を含めて、選手が試合をやりやすい形、観戦される方が分かりやすいようなルールを準備したいと考えております。

――川淵会長に質問。今回の試合はプレシーズンに行われるが、シーズン終了後に実施する可能性は模索しなかったのか?

川淵 来年のプレシーズンマッチではこういったトライは当然したいと思っています。その前段で、こういうことをやってもいいのではないかということが両リーグ合意の上で決まったので、来年の新リーグ開幕前にはもっと積極的にやっていきたいと思っています。

それぞれのチームに光る選手がいる

――川淵会長に質問。今回の試合で勝ったチームに賞金などは考えているのか?

堀井 エキシビジョンマッチなのでないです。

川淵 スポンサーその他から相当なお金が得られるのであればそういったことは当然考えるべきだと思います。今回はまだ両リーグが並存する形の延長のようなものです。来年、新しいリーグが始まる際には当然、賞金を出さなければならないと思います。

――川淵会長に質問。今年のプレーオフは両リーグとも視察していたが、今回はどんな試合を期待しているのか?

川淵 それぞれのチームの主力選手と顔を全部覚えたというか……。例えば、アイシンの金丸(晃輔)選手なんかは僕が見ていない試合は全然点を取らなかったんだけれど、僕が見た試合では素晴らしい活躍を見せて、こんな選手が日本にいるのかと思ったんだけれど(笑)。それは前の試合は守備がシビアだったから活躍が難しかったのだと思いますけれど、そういう選手を初めてバスケットボールを見た人が、素晴らしいと思うに違いないから、それぞれの選手には活躍してほしいと思いますね。

 あと、トヨタの松井啓十郎選手。この選手はNHKでNBAの解説をしていたんですね。コロンビア大学出身と書いてあって、こんな選手と会ってみたいと思って、すぐに呼んで話をしたんです。お父さんに「バスケットをするなら米国に行かないとだめだ」と言われて、英語の勉強をしたそうです。僕は彼の「父は……」という話し方がとてもかっこ良くて、知性を感じる選手だと思いました。米国の大学、しかもコロンビア大学を卒業するのは大変ですからね。僕はこんな選手がバスケットにいるんだと知って意を強くしたんですけれど、日本の中での選手強化とともに、米国留学という道を作っていった方がいい。そういったルートがあることをバスケットボール協会としても探っていく方がいいと考えていたので、彼に協力してくれないかと話をしたら喜んで協力したいと言ってくれました。自分でもコーチや監督になるよりも、むしろそういう仕事をしたいと言ってくれたので、僕は非常にうれしく思いました。沖縄(琉球キングス)の木村(達郎)社長も、両親があって今の自分があるんだと言っている。そうしたバスケットボール関係者の、家族の話をするときの言い方にすごく関心しているんです。将来、そういう選手を生かして、活性化を果たしていけるなと僕自身も夢を持っています。

 あとは太田選手を見たときに、とにかく一生懸命守備をしているのが分かったんです。図体がでかくて、俊敏という感じではなくて、なんとなくノソノソしているけれども、一生懸命やっていた。そう思っていたら今度、全日本のメンバーに入ったんですね。僕の見る目もそう悪くないなと思ったんだけれど(笑)。それぞれのチームに光る選手がいるんです。そういうことを多くのファンが認知できるような活躍をそれらの選手がしてくれればいいなと思います。だから選手もどんどんシュートを打てばいいので、この2試合でそれぞれの選手が目立ってくれればと心から願っています。

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント