NBLとbjリーグが夢の頂上決戦 「DREAM GAMES」開催発表会見

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NBLとbjリーグの優勝・準優勝チームによる夢の対戦が実現。川淵会長(中)とともに笑顔で会見に臨んだ堀井副理事長(右)と河内コミッショナー(左) 【スポーツナビ】

 日本バスケットボール協会(JBA)は27日、都内で会見を行い、NBL(ナショナル・バスケットボールリーグ)、bjリーグ(ターキッシュエアラインズbjリーグ)それぞれの2014−15シーズン優勝・準優勝チーム同士の対戦「NBL×TKbjリーグ DREAM GAMES」を9月13日に大田区総合体育館で開催すると発表した。

 注目の対戦カードは第1試合がトヨタ自動車アルバルク東京(NBL準優勝)vs.秋田ノーザンハピネッツ(bjリーグ準優勝)、第2試合がアイシンシーホース三河(NBL王者)vs.浜松・東三河フェニックス(bjリーグ王者)の対戦。外国人選手のオンザコートに関しては、チームが所属するリーグの2015−16シーズンのルールがそれぞれ適用され、トヨタとアイシンは1クォーター(Q)・3Qが1名、2Q・4Qが2名、秋田と浜松・東三河は常に2名までとなる。また両リーグによって異なるボールや審判員などの細かいルールは「選手が試合をやりやすい形、観戦される方が分かりやすいようなルール」(実行委員会)でバランスよく行うことを検討しているとのこと。

 これまで両リーグのチーム同士による交流戦は開催されてきたものの、JBAが主催となり、両リーグの上位チームによる真剣勝負の場が設けられるのは史上初。2016年の新リーグ発足を前に、両リーグのプライドを懸けた夢の対戦が実現した。

 川淵三郎会長は記者会見の冒頭で「日本一を決めるというか、試合をするということはバスケットボールファンにとってはこの上ない魅力ある試合」とコメント。「お互いが対抗意識を持って戦う対決ムードに期待している」と盛り上がりを期待した。またNBLの堀井副理事長が「『実力のNBL』というところを証明したい」と話すと、bjリーグの河内コミッショナーは「挑戦状をたたきつけられたような感じ」「チームにハッパをかけながら期待したい」と、試合に先駆け早くも火花を散らしていた。

川淵「対決ムードをあおってほしい」

川淵会長は夢の対戦を実現し「バスケットボールファンにとってはこの上ない魅力のある試合」とコメントした 【スポーツナビ】

登壇者:
川淵三郎(日本バスケットボール協会 会長)
堀井幹也(NBL 副理事長)
河内敏光(bjリーグ コミッショナー 兼 代表取締役)

川淵 バスケットボールファンの方は新しいリーグが来年から始まることは十分ご承知なのですが、一般のスポーツファンは来年から始まるということよりも、今年の10月からbjリーグ、NBLが今年と同じような形で、ちょっと内容は違いますが2つのリーグが並存して行われるということをほとんどご存知ではないと思います。われわれの使命としては、バスケットボールファンは当然のことながら、スポーツを愛する多くの人に新しいリーグを見に来てほしい。そのための事前のPRだとか盛り上げが一番大事だと思います。その一環として今まではやりたくてもやれなかったようですが、bjリーグ、NBLの優勝、準優勝チームが交互に戦って、お互いに日本一を決めるというか、シーズンは異なりますけれど、試合をするということはバスケットボールファンにとってはこの上ない魅力ある試合だと思っています。

 アリーナに関してはもっと広いところが良かったですし、急きょ話が決まったのであまり広いアリーナを準備することができなかったのは残念です。こういったことを世間の皆さんに興味を持って見ていただいて、言ってみれば対決ムードをあおっていただく。その中で一般の方々がちょっと見てみようかなというふうになっていけばいいなと思います。

 選手自身もbjリーグの人はNBLに負けてたまるかというように、お互いが対抗意識を持って戦うわけですから。それでなくてもバスケットボールの試合は面白いのに、この4者の対決ムードというものに、僕自身は非常に期待しています。多くのファンがこれを見たいということで、この試合そのものが盛り上がることが、また次のバスケットボール発展にもつながってくると思います。

堀井「『実力のNBL』というところを証明したい」

bjリーグとの対戦に向けて、「『実力のNBL』というところを証明したい」と力強く語った堀井副理事長 【スポーツナビ】

堀井 今回、NBLとbjリーグの大会ができることはとてもすばらしいことだと思います。プレシーズンマッチでいろいろな対戦はしてきました。いみじくも三河決戦にはなりましたが、1位同士と2位同士でお互いやれるということは良いことだと思います。ぜひ、NBLとしては実力を発揮して勝ちたいと思いますし、チームには頑張ってもらいたいと思います。アイシンシーホース三河ですが、日本代表候補を3人擁しておりますし、ベテランを中心としたチームです。今回も、新たに橋本(竜馬)くんが日本代表候補として頑張っておりますし、そういった若手にも活躍してほしいと思います。トヨタは監督がドナルド・ベックヘッドコーチ(HC)から伊藤拓摩HCに変わるということで、新しいトヨタ自動車アルバルクを見ていただきたい。その中で、やはり成長著しい若手の田中大貴選手、張本天傑選手。こういった選手のプレーを見ていただきたいと思います。いずれにしても、NBLは「実力のNBL」というところを証明したいと思っております。

河内「チームにハッパをかけながら期待したい」

「挑戦状をたたきつけられたような感じです」と負けん気を感じるコメントをしたbjリーグの河内コミッショナー 【スポーツナビ】

河内 川淵会長と堀井副理事長に挑戦状をたたきつけられたような感じですね。レギュラーシーズンは10月2日からスタートするのですが、浜松・東三河フェニックスと秋田ノーザンハピネッツの両チームは、8月ぐらいから本格的にチーム練習をスタートすると聞いております。なんとか9月の13日に1回目のピークを持ってくるようにということを(両チームに)言っています。皆さんはNBLの方が強いと思っていると思いますが、そこはやってみないと分からないのがスポーツだと思います。両チームにはハッパをかけながら、私自身も期待していきたいと思います。

 浜松・東三河についてはご存知のように太田(敦也)という全日本に入っている選手がいます。彼がいかにインサイドの大きな外国人選手を止めるか、なおかつ自分たちのオフェンスへ切り替えるかというような活躍を期待したいと思います。ベテランが多い中で、浜松には井上(大志)選手という若いガードの選手が入ってきました。また、新規としては田渡(修人)という選手がリンク栃木から加入します。

 秋田についてはbjリーグの決勝戦で2年連続悔しい思いをしております。ここは生え抜きで高校・大学までは無名の田口(成浩)という選手がいて、今回は全日本の候補選手にも選ばれました。加えて、どうしても日本人のビッグセンターがほしいという中で、新規に谷口(大智)という選手、201センチで105キロぐらいある選手を獲得しました。25歳でスラムダンク奨励金で米国に行っていた経験を持つ選手が秋田に入ってきます。この選手が1年目からどれだけ米国での経験を生かしたプレーができるかというのを期待しながら見ていきたいと思います。

 プレシーズンゲームは、NBLと何回かやりましたが、このような昨年度の優勝、準優勝チームが戦うことは初めてです。そういう意味では、私自身も来年の新リーグに向かってどういう企画をするのか、どういうゲーム展開になるのかというすべてにおいて期待をして当日を迎えたいと思います。

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