W−1初後楽園のメーンはKAIが真田に勝利!武藤はTNA創始者ジャレットと豪華コラボ

高木裕美

武藤&ジャレット&船木組がヒール軍団に勝利

後楽園初進出を果たした武藤の新団体W−1。武藤はジャレット、船木と組んで河野、崔、KAZMA組に勝利 【t.SAKUMA】

 9月8日に旗揚げした新団体WRESTLE−1の初の聖地興行「WRESTLE−1〜FirstTrip」開幕戦が6日、東京・後楽園ホールで開催され、全試合当日発表にもかかわらず、超満員となる1750人を動員した。

 TNA創設者であるジェフ・ジャレットが初参戦し、武藤敬司、船木誠勝と豪華トリオを結成。新ユニット「デスペラード」を結成した河野真幸、崔領二、KAZMA・SAKAMOTO組と対戦した。ジャレットは、「ジジイ」と言い放った崔を場外まで追い掛けるなどタフネスさを見せ付け、試合終盤ではイスを手にしたKAZMAに代名詞ともいえるギターショットを炸裂。武藤がシャイニングウィザード、船木がハイブリッド・ブラスターと続き、やりたい放題のヒール軍団を仕留めた。
 試合後、武藤は「とてもエキサイティングだった。エンジョイできたよ」と大興奮で、来年に開催予定のビッグマッチでも引き続き協力を要請。ジャレットも「ケミストリーがあったよ」と好感触を実感し、ガッチリと握手をかわした。

メーンの同期ライバル対決は意地のぶつかり合い

初後楽園のメーンを飾ったのはKAI(写真右)と真田の同期ライバル対決。激戦の末にKAIが勝利を飾った 【t.SAKUMA】

 初の聖地興行のメーンイベントを飾ったのは、KAIと真田聖也の同期ライバル対決。旗揚げ戦では武者修業先のカナダから駆け付けて参戦した真田が、正式に所属選手となることを表明し、リベンジに臨んだ。場外で鉄製看板に顔面をぶつけ合うなど、意地をむき出しにした戦いの末、KAIがスプラッシュプランチャで返り討ち。あらためて「WRESTLE−1のエースはオレ」と主張したKAIは、真田とのライバルストーリーは未来永劫続いていくと話した上で、「互いにステップアップしてからまた戦いたい」と、新たな刺激的な戦いを求めた。

「無差別級の闘い」に挑むジュニアヘビー級戦士たちの元に、大物ヘビー級戦士たちが参上。カズ・ハヤシvs.中西学、田中稔vs.高山善廣、近藤修司vs.岡林裕二というカードが実現した。カズが中西のアルゼンチンバックブリーカーに力尽き、稔が高山のエベレストジャーマンスープレックスに沈む中、近藤は岡林のパワーと互角に渡り合い、キングコングラリアット2連弾で勝利。次なる無差別級の相手として、岡林のパートナーである関本大介を指名した。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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