TAJIRIが語る『SMASH.23』完全ガイド!

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TAJIRIはフィンレー参戦でSMASHの変化を予想 【t.SAKUMA】

 11.24『SMASH.23』(後楽園ホール)がいよいよ目前に迫ってきた。今大会では、“恐怖の大王”デーブ・フィンレーがついに初降臨! 初代SMASHチャンピオンのスターバックといきなりタイトルマッチで激突する。“ヨーロッパ最高のレスラー”としてプロレスファンのみならず、現在活躍中のトップレスラーたちからリスペクトされているフィンレーの参戦によって、過去最大の敵を迎えることになったSMASHはこの先、一体どうなってしまうのか!? そこで、SMASHのプロデューサーを務めるTAJIRIに『SMASH.23』各試合の見どころを語ってもらった。

スターバックにはフィンレーを完膚なきまでに叩きのめしてもらいたい

 これは何度も言ってることなんですが、ヨーロッパでいろんなレスラーに聞いても、答えは一緒。「フィンレーはヨーロッパ最高のレスラーだ」って、みんな口を揃えて言うんですよね。それは、ヨーロッパのレスラーだけではなく、ボクの亡き盟友であるエディ・ゲレロや、クリス・ベノワも「フィンレーが一番だ」って言ってたんですよ。

 つまり、フィンレーというのは、プロレスが好きな人だったら「一度は観てみたい!」と思わせるレスラーであり、それはプロレスファンのみならず、同じ世界で活躍しているレスラーたちもフィンレーの闘う姿というのを一度は生で観てみたいと思っているんですよ。現に、フィンレーがSMASHに参戦するとアナウンスしてから、「本当にフィンレーが日本に来るの?」ってボクもたくさんのレスラーから聞かれましたからね。そのぐらい凄いことなんですよ。ボクも、フィンレーがSMASHに参戦する日が訪れるなんて思いもしなかったから、未だに信じられないというか、半信半疑だったりしますからね(笑)。

 あと、日本の団体、それもメーンイベントで外国人選手同士のシングルマッチ、しかもタイトルマッチが行なわれるというのはひさしぶりなんじゃないですかね。ここ10年間でもなかったと思うんですよ。それがまたSMASHらしいというか、「このリングに性別、国籍なんか関係ない」と主張してきましたけど、それを証明する試合でもあるんじゃないかな。

 そして、今回のフィンレー参戦にあたって、SMASHの映像スタッフが全日本プロレスさん、新日本プロレスさんの協力を得て、フィンレーのすごさを物語る証言を集めてきてくれたんですよ。武藤さん、船木さん、ウルティモさん、カズさん、外道さん、ジャイアント・バーナード、そうそうたる方々が証言してくれました。その動画は、YouTube『SMASHチャンネル』で配信しておりますので、まだ観ていない方はぜひご覧いただければと思います。

 その一方で、ボクはやっぱりスターバックに勝ってもらいたいと強く望んでます。前回の試合後に彼が「We are SMASH!」って叫んでたじゃないですか。あれがすごくうれしかったんですよね。それこそ、、スターバックには、フィンレーに「二度と来たくない」と思わせるぐらい完膚なきまでに叩きのめしてもらいたいんですよ。もうパイルドライバーを10発ぐらい決めてくれ、と。ボクが望むのは、スターバックの完全勝利ですね。

<メーンイベント SMASHチャンピオンシップ>
[王者]スターバック
[挑戦者]デーブ・フィンレー

大原&ジェシカの勝率の良さが不気味……」

 ひさびさの参戦となるジェシカ・ラブなんですが、なんと正式に“女性”へと生まれ変わったと。この世界では、オカマレスラーというのは数多くいますが、“オカマ→女性”、つまり“元オカマ”というのは世界で初めてなんじゃないかな(笑)。

 そのジェシカとタッグを組む大原はじめですが、前回『SMASH.22』ではYO−HEYに不覚を取っています。いわゆるスランプ状態に陥った大原ということ、過去の試合を振り返ってみると、実はシングルマッチで闘っているときよりも、ジェシカとタッグを組んでいるときのほうが強さが倍になっているというか。その証拠に大原&ジェシカは勝率もいいんですよ。

だけど、ボクとウルティモさんが組んだら、盲点がないと言っても過言ではないくらい完成されたものがあるので、勝負論としては見ごたえのあるカードだと思っています。そう簡単にスランプ脱出できるなんてと思うなよ、と。大原がボクらを“二人の父親”だと言うなら、ライオンがわが子を崖から突き落とすように、ボクらも大原を崖の深〜いところまで突き落としてやるつもりで闘うだけです(ニヤリ)。

<セミファイナル タッグマッチ>
TAJIRI、ウルティモ・ドラゴン
大原はじめ、ジェシカ・ラブ

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