【シードリング】 奈七永が里村に勝利し20周年を飾る 仙台女子のリングで里村vs.世志琥へ
奈七永&世志琥が里村&チサコ組を破り、20周年を勝利で飾った 【横田修平】
メインイベントではレスラー人生20周年を迎えた高橋奈七永が世志琥と組んで、センダイガールズプロレスリングの里村明衣子&DASH・チサコと対戦。奈七永vs.里村の“女子プロレス界の横綱”対決は、奈七永が里村から直接フォールを奪い、20周年を自身の白星で飾った。
シードリングvs.仙女の遺恨清算マッチに
20周年の記念試合でパートナーに選んだのが、奈七永の遺伝子を継ぐべき存在である世志琥。そして対角に立ったのが、ガイアジャパンで先にデビューし、同世代のライバルとされてきた里村明衣子だった。元々は世志琥の復帰に関する里村の発言で2人の間に大きな溝が生じたが、それでもシードリングvs.センダイガールズという団体抗争の形で対立の構図が生まれ、その清算をすべく、シードリングの2人とセンダイガールズのトップ2が直接対決をすることになった。
大会は奈七永の20周年祝いムードに満たされる
奈七永の尊敬する先輩である堀田が第3試合で勝利し、勝利者賞のコスチュームをもらい喜ぶ 【横田修平】
第1試合では全日本女子の先輩である井上貴子と、奈七永とWWWAのベルトを懸けて争った浜田文子がタッグを組み、スターダム時代に指導していたマーベラスの彩羽匠と新人の門倉凛が組んで対戦。第2試合ではZERO1の田中将斗&日高郁人組が、佐藤耕平&鈴木鼓太郎組が対戦するなど、奈七永と馴染みが深いメンバーが参戦。
またハイスピードマッチと称された第3試合では奈七永の尊敬する堀田祐美子が、アイスリボンの藤本つかさとタッグを組んで、宮崎有妃&柊くるみと対戦。この試合ではレフェリーの南月たいようも絡んで、パッションレッドを彷彿させるにぎやかでパッションの詰まった戦いになった。
第4試合では、世志琥と奈七永を狙う水波綾、山下りな、中島安里紗、Sareeeの4人が、お互いの意地とプライドを見せ合う激しい試合を見せ、メインイベントへと盛り上がりをつなげた。
4人が入り乱れ一進一退の攻防に
試合は2人の視殺戦からスタート 【横田修平】
ゴングが鳴らされると先発はチサコと世志琥。チサコが世志琥を翻弄しながら攻めていくが、世志琥はショルダータックルなどパワーで返す。先に世志琥が奈七永にタッチすると、チサコに対して強烈なエルボーを食らわす。それでもチサコもエルボーを返し、顔面を張り合うと、場外戦へともつれこむが、すぐにリングに戻って、チサコが奈七永にミサイルキックを食らわせてから里村にタッチ。
里村はリングインすると同時に、奈七永を払い腰で投げて、強烈な蹴りを繰り出していく。奈七永はラリアットで里村をなぎ倒すと、すぐさまコーナーに上がって冷蔵庫爆弾を狙うが、これはヒザ乾山。さらに追い討ちをかけるように回し蹴りを食らわし、奈七永を倒し、STFで絞り上げる。里村に変わって入ったチサコも低空ドロップキック、ミサイルキック、ノーザンライトスープレックス、里村も首投げからスリーパーに捉えるなど、奈七永が攻め込まれる。里村のミドルキックを捕まえ、そのまま投げて、世志琥にタッチ。世志琥は勢いよくラリアットを出して里村をなぎ倒すと、すぐさまセントーンを連発。カットに入ったチサコもまとめてラリアットで倒していくと、コーナーで顔面ウォッシュを狙うが、これはチサコがカットし、里村のニールキックが決まる。
里村に変わって入ったチサコもミサイルキックを連打し、コーナーで顔面を踏みつけると、これに世志琥が怒り、チサコを倒して、馬乗りになってエルボーを落としていく。そしてネックハンキングボムを狙おうとするが、これをなんとか逃げ切りと、逆にジャーマンで投げていく。
世志琥はラリアットでチサコを倒してから、奈七永に変わると、スライディングキックから、バックドロップ。コーナーから雪崩式のブレーンバスターを狙うが、これは里村がカット。しかしラリアットで里村を場外へ落とすと、チサコにラリアットを食らわすと見せて、場外の里村にトペスイシーダを敢行した。
渾身のワンセコンドEXで里村からフォールを奪う
最後はワンセコンドEXで里村からフォールを奪った 【横田修平】
奈七永はコーナーに上がろうとするが、これは里村が追いかけ。オーバーヘッドキックで動きを止め、逆に雪崩式ブレーンバスター。そしてスリーパーで落としにかかるが、世志琥がカットに入り、それをチサコが抑えている間に、デスバレーボムを決める。これでフォールに入るが、これを世志琥がチサコを投げつけてカットする。この際、奈七永の前歯が吹っ飛ぶというアクシデントも。それでも、たたみかけようと奈七永をスリーパーで捉えようとする里村の背中に向けて、世志琥がダイビングセントーン。2人まとめて圧殺すると、立ち上がった里村にラリアット。さらにフラフラになった里村に奈七永のインプラントが炸裂。これはカウント2で返されると、ならばと里村にナックルを食らわしてから、ワンセコンドEXを決めると、里村は返せず、ついにスリーカウントが入った。
里村vs.高橋の前に世志琥が立ちはだかる
里村は奈七永にシングルを要求。これに間に入ったのが世志琥だった 【横田修平】
この言葉に反応したのが世志琥。「おい、ちょっと待てよ。高橋奈七永とやる前に、おれがお前を食ってやるよ」と前に出る。これにはチサコが間に入り、つかみ合いになる。これが収まると里村が再びマイクを持ち、「ちょっと見ない間に偉くなったもんだな。まずはお前から片付けてやるよ。お前とのシングルマッチ、次のうちのリングに来い!」と世志琥の挑発を受け、仙台女子の7月30日、横浜ラジアントホール大会での対戦が決定となった。
最後は奈七永のコスチュームを着た堀田らも参加し、踊ってにぎやかにフィナーレとなった 【横田修平】
その後、世志琥、南月からお祝いの言葉が送られると、20周年祝いということで、参加選手がリングに集まり、みんなでお笑い芸人のコロコロチキチキペッパーズのねたでも使われているサーフィスの「さぁ」に合わせて、みんなでダンスを踊った。
最後は奈七永が1人残され、リング上で会場の観客にあいさつをして、大会を閉めた。
7月11日(月)東京・後楽園ホール 観衆:987人
<第5試合メインイベント 〜Want to be..!〜タッグマッチ>
○高橋奈七永、世志琥
(21分26秒 ワンセコンドEX)
●里村明衣子、DASH・チサコ
<第4試合〜SEAdSCRAMBLE〜タッグマッチ>
○水波綾、山下りな
(12分40秒 ホットリミット→片エビ固め)
中島安里紗、●Sareee
<第3試合 NANAE PRESENTS〜HOTT HISPEED〜タッグマッチ>
○堀田祐美子、藤本つかさ
(12分57秒 ラ・マヒストラル)
宮崎有妃、●柊くるみ
<第2試合 スペシャルタッグマッチ>
田中将斗、●日高郁人
(11分05秒 ジャーマンスープレックスホールド)
○佐藤耕平、鈴木鼓太郎
<第1試合 〜OPENING POP UP!〜タッグマッチ>
井上貴子、○浜田文子
(12分19秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
彩羽匠、●門倉凛
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