P・ローズのプレースタイルを振り返る イチローとの類似点、相違点とは?
その憧れが現実となったのは1960年夏のこと。マイナーで3年プレーしたのち、63年の春にメジャーのキャンプに呼ばれると、初めてのオープン戦に張り切るルーキーに相手側のベンチからこんな声が飛んだ。
「いいぞ! チャーリー・ハッスル」
声の主は、のちに殿堂入りするニューヨーク・ヤンキースのホワイティ・フォードとミッキー・マントル。四球を選ぶや否や全速力で一塁に駆け出す初々しい姿を見て、当時のメジャーリーグを代表するスーパースターがからかい気味にかけた言葉が、ローズにとって終生のニックネームとなった。
【データおよび画像提供:データスタジアム】
ローズは自著にそう記しているが、その“ハッスル”ぶりはルーキー時代のみならず、24年間の現役生活の間、変わることはなかった。筆者の記憶にまざまざと刻まれているのは、レッズの一員として来日した78年の日米野球でのひとコマ。その頃のメジャーリーガーの感覚からすれば観光を兼ねた親善試合だったはずだが、ローズは打球が外野手の間に落ちるのを見ると、猛然と一塁ベースを蹴ってトレードマークのヘッドスライディングで二塁に飛び込んでいったのだ。まさに「跳ぶ男」。その強烈なプレースタイルは、日本ではなかなか味わえない興奮を与えてくれた。
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