元マ軍指揮官が語る“イチロースタイル” 2004年、年間最多安打更新の裏で…
2003年、04年とマリナーズ監督を務めたメルビン現アスレチックス監督(左) 【Getty Images】
メルビン監督は03年にマリナーズの監督に就任。ファンに愛されたルー・ピネラ監督の後を託されたことになる。そのピネラ時代のチームは世代交代が急務で、エドガー・マルティネス、ジェイミー・モイヤーらに変わってイチローがチームの顔となりつつあった。
そんなイチローについて、就任前の監督はどんな印象を持っていたのか。
「大リーグで最高のリードオフマンということ。でも出塁の仕方はユニークで、四球は決して多くないのに、出塁率が高い。四球の少なさをヒットで補っている特殊な選手という印象だった。安打製造機というわけだ。でも、02年の四球は決して少なくないはず。敬遠が多かったからね」
評価に関しては、こんなことを耳にしていたそうだ。
「彼の試合に対する準備。試合に向けて、毎日のルーティンがあり、それを黙々とこなすストイックさを聞いていたが、その通りだった」
加えて、こんなイチローを知ることになる。
「ルーティンだけじゃなくて、監督になってから知ったことは多いけれど、道具に対するこだわりもその一つだね。道具を大切にする姿勢には感心させられた」
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