連載:シント=トロイデン買収の真相

プロローグ

(C)STVV

 2017年11月、日本企業のDMM.comがベルギー1部のシント=トロイデンVV(STVV)の株99%を取得し、クラブを買収した。翌18年1月、新CEOに就いたのは元FC東京GMの立石敬之だった。新CEOが掲げた目標は3年以内のプレーオフ1進出――。1部と2部を行ったり来たりしている近年の成績を踏まえれば、無謀な宣言に思われた。ところが、2018-19シーズン、獲得した日本人選手たちの活躍もあり、STVVは快進撃を見せ、ベルギーのビッグ5に肉薄する成績を残す――。

 前オーナーとの長期にわたる買収交渉、現地ベルギー人スタッフの葛藤、現地日本人スタッフの苦悩、国内日本人スタッフの奮闘、クラブ買収の背景にあるプロジェクトの正体……。買収計画の始動から今夏まで、激動の3年半の舞台裏に迫る。

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