次は自分の強みを出す。初先発のインパクトプレーヤーは「最初から全力で」

日野レッドドルフィンズ 水間選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

日野レッドドルフィンズ(以下、日野RD)はビジターゲームで日本製鉄釜石シーウェイブス(以下、釜石SW)と対戦。第5節のホストゲームでは日野RDが46対35で競り勝っているが、日野RDは前回の対戦で見えた手ごたえ、そして反省点をもう一度確認し、後半戦最初の試合でも勝利を奪いたい。

釜石SWとの再戦の舞台は岩手県盛岡市のいわぎんスタジアム。その試合で今季初となる先発メンバーに名を連ねたのが水間夢翔だ。前節の豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)戦では、後半14分にマリー・コスターとの入替でセンターとして今季初めてのキャップを獲得したが、釜石SW戦では背番号14の右ウイングとして出場する。

水間は「日野RDでプレーできているということ自体が非常に恵まれた環境ですし、その中で多くの方々に支えられていることは感謝してもし切れない。その感謝の思いを表すには、やはり試合で活躍することがすべてだと思うので、できることを精一杯やって勝利に貢献したい」と集中力を高めている。S愛知戦では劣勢の中での出場だったため「僕が入ったことでチームの強度を落とすわけにはいかない」との思いでディフェンスに奔走したが、そのぶん攻撃面ではやりたいことができなかったとの反省があった。初先発の釜石SW戦では一転、「とにかく最初から全力でいく。ひたすらボールをもって走ること。そして相手に当たってとにかく前へ進むことに取り組む」と自分の役割にフォーカスして臨む。

苑田右二ヘッドコーチは水間について、「ウチには数少ないインパクトプレーヤーで、チームに良い勢いをもたらす存在。ボールタッチを増やしながら、チームをどんどん勢い付けてほしい」と彼をウイングに起用した意図を語る。

「(釜石SWは)前半戦で勝利している相手だが、過大にも過小にも評価し過ぎずに、われわれがこの1週間で準備してきたことを出し切ることにフォーカスしたい」と苑田ヘッドコーチは強調していた。

水間も「グラウンドに出たら何も聞こえないくらい集中しているので、釜石SW戦も応援してくれているみなさんの前でしっかり自分らしく前へと進んでいくプレーを出していきたい」と熱い思いを語っている。インパクトプレーヤーの起用で、連敗中のチームは後半戦から流れを変えられるか。心機一転、リスタートの日野RDの戦いぶりに注目だ。

(関谷智紀)
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