超プロ野球 ULTRA 出場選手に聞く

虎の同期コンビ!桐敷&前川に聞く 2025年は「左」を克服、新体制の主力へ

加賀一輝

桐敷はヤクルト戦のリベンジ、前川はDeNA・東との対戦を熱望

前川は高卒3年目ながら、思い切りの良い打撃で魅了 【写真は共同】

 2025年シーズンに向けて、抑えたい・対戦したい選手も挙げてもらった。

 桐敷は「ヤクルトを苦手にしていたので、リベンジしたいです」と力を入れる。確かに昨季唯一の敗戦はヤクルト戦(8月22日)であり、対戦防御率も9.00(10イニング10自責点)とらしくない数字が並ぶ。

「その中でも、長岡秀樹選手と村上宗隆選手といった左打者はしっかり抑えたいですね」

 長岡は被打率.333、村上は.400と確かに相性が悪い。コメントには出なかったが、同じ左打者の西川遥輝には.600と、特に打ち込まれている。サウスポーの桐敷にとって、左打者対策は必須といったところか。甲子園、そして神宮でのマウンドさばきに注目だ。

 前川はどうだろうか。

「DeNAの東(克樹)さんを打ちたいですね。CSで2回対戦しただけだったので」

 その真意は?

「(24年は)左投手が先発の時にあまり出られず、今の左の先発だったら東さん(が一番)かなと思うので」

 昨季の前川は主に右投手が先発の時にスタメン出場をしていた。全83試合でスタメン出場したうち、75試合を占める。つまり、左投手の時は8試合しか先発で出られていない。対戦打率としてはあまり変わらない(対右投手.268、対左投手.271)が、前政権では“そういう見られ方”をしていたということだ。

「来年(25年)はスタメンで出て打ちたいです」と話す通り、左のエース級から快音を飛ばすことがレギュラーへの必須条件になるだろう。
 
 今季の目標は「チームの優勝と日本一」で合致した両者。そのために個人としてはどう貢献していくか。

桐敷「2024年は1年間戦力になれたので、それを継続したいです」

前川「規定打席到達ですね」

 藤川球児新監督に聞きたいこと、アピールポイントは?

桐敷「1年間左バッターへのボールを磨いてきたので、そこは見てもらいたいです。聞きたいのは、シーズン中に疲労が溜まった時はどう投げていくのか。メンタルの持っていき方や、ピンチの場面での対処法と言ったら変かもしれないですが、そういう部分ですね」

前川「まずはバッティングで結果を残すことはしなきゃいけない。守備も鍛えて、しっかり試合に出られるようにしたいですね」

 2人が新体制で主力を担うことを期待したい。

番組情報

【(C)読売テレビ】

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“今” “ここ” でしか見られない選手たちの活躍をお楽しみに!


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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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