欧州5大リーグ前半戦「日本人選手の活躍度ランキング」 堂安、久保らを差し置いて1位になったのは?
5位:佐野海舟(MF/マインツ)
欧州初年度ながら、好調マインツで主軸の1人に。リーグで2番目に多いデュエル勝利数が示すように対人守備の強さが際立つ 【Photo by Torsten Silz/picture alliance via Getty Images】
守備のデュエルにめっぽう強く、相手にカウンターからのチャンスを許さない一方で、攻撃の起点としてもしっかり機能している。攻撃面ではパスの正確性などに課題も見られるが、90分トータルでの強度も高く、このまま安定したパフォーマンスを続けることができれば、早期のステップアップ移籍も見えてくる。
4位:久保建英(MF/レアル・ソシエダ)
ここまでラ・リーガで得点が3、アシストはゼロと数字的には物足りなさもある。それでも多くの得点機に関与しており、貢献度は高い 【Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images】
ハイライトは11月28日のヨーロッパリーグ・アヤックス戦。鮮やかなパスで先制点をアシストし、さらに鋭いドリブルから左足でゴールを決めた。
3位:堂安律(MF/フライブルク)
前半戦を通じて説得力のあるパフォーマンスを見せた。ゴール数を自身初となる二桁に乗せることができるか 【Photo by Carmen Jaspersen/picture alliance via Getty Images】
走力に特別秀でた選手ではないだけに、3-4-2-1のウイングバック起用が増えている森保ジャパンでは、守備のタスクと前めでの仕事のバランスが難しくなっている側面もあるが、相手陣内でプレーする時間が長ければ、それだけゴールに直結する働きができる頻度が高まる。オファー次第では冬のステップアップ移籍もあるか。
2位:中村敬斗(FW/スタッド・ランス)
王者パリSGから奪ったゴールも含め、第4節から5戦連発。リーグの得点ランキングで5位タイにつける 【Photo by Koji Watanabe/Getty Images】
トップ下を置くシステムから4-3-3に変わり、中央にアタッカーが1枚しかいなくなったことで、自分が直接的にフィニッシュにかかわらないと得点が生まれにくいというチーム事情も、結果(ゴール)に対する責任感が増している要因だろう。現在7得点で二桁も見えてきたが、センターフォワードのウマール・ディアキテや伊東のゴールをアシストする回数を増やせれば、チームの躍進につながるはずだ。
1位:鈴木彩艶(GK/パルマ)
サスペンションで欠場した1試合を除き、ここまでセリエAの全試合にスタメン出場。失点こそ多いが、安定感に乏しいディフェンスラインの後方で奮闘している 【Photo by Image Photo Agency/Getty Images】
お世辞にも鉄壁とは呼べないパルマのディフェンスラインの背後で、失点シーンの一つひとつを現地メディアに論評されることも多い。しかし、例えば「破られてはいけないニアを破られた」といったディテールまで指摘されるのは、22歳とまだ若いGKが成長するうえで理想的な環境とも言える。
(企画・編集/YOJI-GEN)