2024-25年高校サッカー選手権
高校サッカー選手権・8強ランキング
記事
12月28日に開幕した第103回全国高校サッカー選手権大会は1月2日に3回戦が行われ、8強が出揃った。前回王者の青森山田、優勝候補筆頭の大津、そして15年ぶりに選手権に戻ってきた帝京などが敗退したなかで迎える1月4日の準々決勝。いずれも地力があるチームで、どこが勝ち上がっても不思議ではない。ここでは、今大会での戦いぶりを踏まえて、勝ち残った8校のチーム力を改めて評価。「得点力」「守備力」「選手層」「経験値」「完成度」の5項目について各20点満点で採点し、その合計点によりランク化した。
(著者:松尾祐希、企画・編集:YOJI-GEN)
※項目は横にスクロールします。
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解説
3回戦で優勝候補筆頭の大津を下した流通経済大柏は、8強入りしたチームのなかで最もタレント力があり、攻守ともに穴がない。前評判通りの実力を発揮し、世代別代表歴を持つMF柚木創(3年)、カターレ富山入団内定のMF亀田歩夢(3年)を中心にスピーディーな攻撃で相手を翻弄。守備陣もセンターバックの奈須琉世(3年)を軸にタフに戦い、前線からのハイプレスも健在だ。準優勝した2018年度大会以来のベスト4をまずは目指す。
準々決勝で流経大柏と対戦する上田西は、今大会のダークホースと呼ぶに相応しい勝ち上がりとなった。初戦となった2回戦で徳島市立を2-1で破ると、3回戦では矢板中央を2-0で撃破。特筆すべきは東風谷崇太(3年)、緑川周助(3年)のセンターバックコンビが牽引する強固な最終ラインで、体を張った守りは目を見張る。FW松本翔琉(3年)が核となるショートカウンターも迫力十分で、スーパーサブのFW高橋亮雅(3年)の勝負強さも光る。前回出場した2017年度大会に続く4強入りを果たすためには、接戦に持ち込みたい。
流経大柏に次ぐ2位にランクした前橋育英は、薄氷を踏みながら勝ち上がってきた。最大の山場と見られていた米子北との1回戦は2-0で快勝したものの、続く愛工大名電との2回戦は2-0から土壇場で同点にされ、PK戦で辛くも勝利。帝京大可児との3回戦も、早々に2-0としたものの前半のうちに追いつかれ、その後は1人少ない相手に苦戦しながら終盤に1点をもぎ取って勝利を掴んだ。力はあるだけに、キャプテンのMF石井陽(3年)を中心にまとまれば、準決勝進出は難しいミッションではない。
その前橋育英と準々決勝で当たる堀越は攻撃陣が猛威を振るっている。特に絶好調なのが2年生エースの三鴨奏太だ。トップ下のポジションで躍動する10番は津工との2回戦でゴールを挙げると、続く松山北との3回戦で大爆発。6-1で大勝した一戦で4ゴール&2アシストの活躍を披露し、スペシャルな才能を見せつけた。守備陣もセンターバックの森奏(3年)を軸にまとまっており、序盤戦の勢いそのままに2年連続の4強入りにチャレンジする。
ランキング3位の東福岡と4位の静岡学園が激突するプレミアリーグ勢対決も見逃せない。
県予選3試合で無失点だった東福岡は、本大会でも堅守を見せつけて3戦連続で相手を完封した。大坪聖央(3年)、山禄涼平(3年)のセンターバックコンビが壁となってボールを弾き返し、チーム全体でも守りの強度が高い。「守」から「攻」に移るスピードも迅速で、左サイドハーフの神渡寿一(3年)が先鋒役を担う速攻も破壊力抜群だ。「自信を持ってトライできている」とは平岡道浩監督の言葉。攻守ともにまとまりがあり、3年ぶり出場の“赤い彗星”が復活の予感を漂わせている。
東福岡が「守」を売りにすれば、静岡学園は「攻」で魅せるチームだ。今季は怪我人が多く、今大会にもベストメンバーで臨めなかった。それでも、1試合ごとに選手を入れ替え、選手層の厚さを示しながら攻撃力を発揮。MF篠塚怜音(2年)が3戦連発とどの試合でも結果を残せば、初戦に負傷して2戦目を欠場したMF加藤佑基(3年)が高川学園との3回戦(2-0)で先制点を決めた。さらにこの試合では、夏に負った怪我の影響で時間を制限してプレーしてきた右サイドバック野田裕人(3年/川崎フロンターレ入団内定)が、戦列復帰後初めてフル出場。この先の戦いに向け、戦力が整ってきたのはポジティブな要素だ。
準々決勝の4試合で最も拮抗した勝負になりそうなのが、明秀日立と東海大相模のカード。明秀日立は粘り強い守備を武器に戦い、初戦となった近大和歌山との2回戦は2-0の完封勝利。3回戦では2試合で7ゴールを奪っていた帝京を1点に抑え、PK戦でしぶとく勝ち上がった。選手交代を積極的に行い、戦い方の幅を見せているのも好材料。守護神・重松陽(3年)など2023年度のインターハイ優勝メンバーがいるのもアドバンテージで、初の4強入りへ態勢は整っている。
初出場ながら8強入りを果たした東海大相模は、ここまで自慢のパスワークが鳴りを潜めているものの、手堅いサッカーで勝ち上がってきた。大会前にも合宿を張って強化するなど、今季を通じて徹底的に鍛えてきた走力は衰え知らず。全国の舞台で一戦ごとに逞しくなってきており、2回戦で後半アディショナルタイムに勝ち越して草津東を2-1で下した経験も大きい。エースの沖本陸(3年)、司令塔の長井隆之介(3年)、ロングスローワーの左サイドバック佐藤碧(3年)らを軸に完成度は高まっている。新鋭校の進撃に注目したい。
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