プレミア12で評価を上げた投手3人&奮闘した野手5人 準優勝に終わった侍ジャパンで活躍したのは誰?
攻守奮闘の正捕手と5番&6番、存在感を見せた24歳コンビ
全試合で4番を務めた森下。持ち前の勝負強さを国際舞台でも存分に発揮した 【Photo by Gene Wang/Getty Images】
正捕手として攻守両面で活躍を見せ、大会ベストナインに選出された。攻撃では主に9番打者を務め、出場したすべての試合でヒットを放って上位打線の前にチャンスを演出。スーパーラウンドのベネズエラ戦では逆転勝利を呼び込むソロアーチが飛び出すなど、長打力でも存在感を示した。守備面では、若手の多い投手陣をリードし、12カ国中2位のチーム防御率3.33という好成績を引き出した。
今大会では6番に座ってポイントゲッターの役割を担い、チーム2位タイの8打点を記録するなど勝負強さを発揮。15日の韓国戦で逆転の2点タイムリー、22日のベネズエラ戦では勝ち越しのグランドスラムと、2試合で決勝打を放つ活躍を見せた。さらに、守備では不慣れな一塁を無難にこなし、ベンチでは盛り上げ役を買って出るなど、バットだけでなくチームを支える献身的な働きも光った。
5番打者として起用され、チームトップタイの勝利打点2をマーク。17日のキューバ戦では6-6で迎えた8回裏に決勝犠飛を放つなど、ここぞという場面で勝負強さが光った。また、8四死球を記録するなど出塁率は4割を超え、チャンスメークの面でも大きく貢献。三塁の守備ではたびたび好守を見せ、広い守備範囲と無失策のフィールディングで投手陣を助けた。
チーム最多の12安打を放ち、出塁率.441を記録。打線のつなぎ役として侍ジャパンを大いに勢いづけ、大会ベストナインにも選ばれた。特にスーパーラウンドのアメリカ戦では、勝ち越しタイムリーと2本のアーチで計7打点をたたき出す圧巻の活躍を見せている。また、走塁ではチームトップの3盗塁をマーク。大会を通して塁上から相手バッテリーにプレッシャーを与え続け、多くの得点を呼び込んだ。
9試合中6試合で打点を挙げ、チームトップの9打点を記録。OPS1.031の好成績でベストナインに輝いた。37打席に立って喫した三振はわずかに1つで、2ストライクから打率.500をマークするなど、つなぎの4番として打線を力強くけん引。大会直前に村上宗隆や岡本和真といったスラッガーの出場辞退が相次いだ中、全試合で4番を務めた彼の存在は大きく、井端弘和監督の期待に見事応える形となった。