下位・育成指名で1年目から活躍するのは? 24年ドラフトの隠れた即戦力候補【投手編】
最速153キロのストレートを投げ込むサウスポーの宮原。高校時代は無名だったが、大学日本代表候補に名を連ねるまでに成長を遂げ、巨人の5位指名を勝ち取った 【西尾典文】
短いイニングなら宮原は一軍で通用する
まず名前を挙げたいのが、左腕の宮原駿介(東海大静岡キャンパス→巨人5位)だ。静岡学園時代はまったくの無名で、大学も地方リーグの東海大静岡キャンパスへ進学。しかし3年春から投手陣の一角に定着すると、昨年12月と今年6月には大学日本代表候補合宿にも招集されるまでに成長を遂げた。
174センチと投手としては小柄な部類に入るが、上半身も下半身もじっくり鍛えてきたことがよく分かる堂々とした体格で、躍動感あふれるフォームと鋭い腕の振りから投げ込むストレートはコンスタントに145キロを超える。
さらに130キロ台中盤のカットボール、120キロ台後半のスライダー、120キロ台中盤のチェンジアップと変化球も多彩で、どのボールも質が高い。昨年までは少し不安定だった制球も明らかに向上し、しっかりと試合を作れるようになった。イニング数を大きく上回る奪三振を記録しており、スタミナがあるのも魅力だ。まずはリリーフでのスタートとなりそうだが、短いイニングであれば一軍でも通用する可能性は高いだろう。
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